『論語』

‪現代にあってモーツアルトは簡単すぎてかえって演奏が難しいという。是と比べたいのは、『論語』"為政第二"で、ここから簡単すぎて読めなくなる。「天下の儒者たちの語る言葉がただ高遠であって、卑近でないのは、彼らに徳がないからである」と伊藤仁斎が言うようには...‬

‪対話による言語を学ぶのはとりあえず思惟だ。思惟は最初に誰がそれを言ったかを読む。思惟と切り離せないもので、行いによる言語を学ぶのは身体。身体は卑近を読む倫理だ。卑近も、高遠と反対の方向から来る理念的構成物だから、その解釈はそれほど簡単にそこに無いと知って愕然とする‬