写真家 チェゲバラ ?

アイルランド時代に原爆ドームを訪ねたとき、西部に来たときと同じで、どうやって撮っていいのか分からなかった。50年代は周りに建物が無かったこともあるだろうが、チェゲバラは、それを、0を除いた数直線(0を除いた実数全体の集合)みたいに撮っているんだよね。対象を構成できないというわからなさを含めた、全体をみるためにはどこからみるかということを教えてくれる‬。恵比寿で展示されているという彼の写真を見に行くかな。

‪68年のアイコン、チェゲバラ。医者だったときのわかいときの写真をみると背広を着ている。十年間の読書記録があるほど本を読みまくっていたという。常にカメラを持ち歩いて、神殿の文化遺産をうまく撮っている。いまでいう個人撮影のマニアでこれは自己イメージの確立に役立ったのかもしれない。ポストコロニアル世界の偶像再興としての"チェゲバラ"ー雄弁で貧者に治療を行なったキリストーのイメージ。アイルランドからきた移民で、共同体マインドをもち弁が立ったという祖父からの影響が、信じられないほど過剰に物語られているようになってきたのがなんか面白い‬よね