なぜ、『論語』を読むのか?

なぜ、『論語』を読むのか?


‪なぜ、『論語』を読むのか?関心がなかった若い人たちに知って頂きたいのは、二千年間のあいだに展開された思想が、仁斎『論語古義』の注釈に痕跡として存在するのだということですね。現在進行形で、2000年かかって思考している時間をそこに見て欲しいと願うのであります。21世紀の現在、自由な空間というものは存在しません。囲まれてしまいました。しかし権力はまだ時間を支配できません。自由は空間にではなく時間にあるとおもうのです。17世紀の思想だから、時間を考えることができるのかもしれません。西欧思想史だと大変難しいのは、結局、19世紀近代の物の見方が過去の思想を強力に統合してしまっているからでしょうね‬。