21世紀思想

20世紀を代表してくる思想は百年前から現れてきました。21世紀の思想は再び19世紀・20世紀に戻らないでしょう。現在まだそれは存在していないかもしれませんが、恰もわたしたちに存在しているかのように表象されています。後期近代の現在に要請される思想とはどんな性格をもつのか、どんな思想であれ、新しい思想は、民主アジアから近代を問い直すポスト構造主義から切り離すことはできないと考えています。だけれどもう世界帝国がこの思想を包摂してしまったことも知らなければなりません。問題は、市民の政治的自由の抑圧を隠蔽する似非文化多元主義の表象が拡大していることに存します。アジアのポスト構造主義にとって政治的多元主義による抵抗が大前提。その上で、浅田彰が指摘する通りこの国は未だ文化多元主義の意義がある‬ということだと思います