連邦制について

連邦制とは何でしょうか?連邦制には、多様性をもつ個体(共同体)が独立性を保っていかに全体と関わるかという課題があります。それだけはありません。連邦制の根底に、委ねられた権力を超えない、check and balance (三権分立)の考え方があります。権力に対する抑制が働かないと、集中してきた権力から、何か自己の生存(自己の自己にたいする統治)が脅かされている不安がおきています。トランプ大統領に対する不安感、安倍政権に感じる不安感のことです。さてアメリカやスイスの連邦制は、インデイアンからの影響があったかという論争があります。インデイアンは自分たちの生存の戦略として具体的に考えていたと思いますよ。影響関係を否定する意見にたいしては、一般的に事柄として、先行する文化が忽然と消滅してしまうとはかんがられないことですね。消えたようにみえても、痕跡はかならず残ります。インデイアンの文化が存在したことは否定されていません。文化が存在した以上、現在のアメリカに影響を全く残さなかったとは考えられません。実はこの話は、ネグリ&ハートの本を読んではじめて知りました。ここでは彼らの話を、「民」を大文字で書いた'立憲民主'に即して解釈しているのですが、一国主義のどの国民とは嫌ですが、マルチチュードの理念として、インデイアンたちの亡霊とならば連帯できないだろうかという思いです