トランプのジャパン訪問を読む

‪今回のトランプのジャパン訪問は大失敗でした。20世紀的な「同盟」という物の見方では通用しなくなっているから、それとは別の見方を一緒に考えてみるべきだったのですけれど、どうも何も為されなかったようですね。「同盟」という物の見方とは別の見方からする国家は、異常な国家とされているのです。もう20世紀の国家に戻る必要がないのに、「正常な」国をつくりなおそうと一生懸命になればなるほど、アジアに共感をもたない安倍さんの国になっちゃうんだと思っているんですけれどね。何があってもアメリカにくっついていくだけの日本は、20世紀が半ば生きており半ば死んだという、フーコがいう意味で、この国は「病んでいる」状態かもしれません。‬


‪「人間諸科学の根源的構造には、生命一般に関する考察よりは、病人に関する考察がある。従って人間諸科学とは「正常と病理」の対立による構造から生まれたものだから、ポジティブなものを規範として提出すると同時に、ネガティブなものからも離れられないという奇妙な性格を有する」(フーコ-『臨床医学の誕生』)