BBCのニュースが読み解く「中国」

BBCの解釈に国家(イギリス)がすんでいる。ヨーロッパかもしれない。BBCのニュースから、ヨーロッパがどのように「中国」を読んでいるかがわかるだけでない。今度は、「中国」と指示されているものが、他者によるこの解釈によって、自らを再構成していく可能性も考えておく必要がある。さて、「習近平思想」を支えるものはアメリカと無関係ではない。「一帯一路」の構想者ワン・フーニーは80年代終わりに米国に留学している。アメリカ人ほど「夢」の語を口にだす国民はいないが、「習近平思想」も「大国としての復活」という「中国の夢」。西欧の価値観も理解できる。保護貿易の批判など経済的自由の意義を最大限に主張するわりに、政治的自由について何かするつもりが全然ないことをどう説明するか?この"強さ"はどこから成り立つのか?、軍事力によるのだ、と、BBCは読んでいるようだ。夢は夢を発明し続けなければならない、目覚めは死である、そうだとすれば、これからアジアの緊張に出口があるのか、根本的にその解決はどこにあるのかなどと考える。
‪「習氏は、米国作家の著書、ホイットマンやトウェイン、ヘミングウェイを読んできたという。しかしトランプ氏の本を読んでいない。習氏にはもっと頼りになる国政の指南書がある。孫子の兵法だ」(BBC)‬