フーコの権力論

‪芸術理論の歴史は、盲目の言葉と無言の映像という二つの非対称性の視点を以て読めば、何とか面白く読めるものだ。フーコはこの両者の間を非場所と考えた。(私の場合は盲目の映像と無言の詩かな)。さて、権力を構成する、可視的なもの(内容の形式)と言表可能なもの(表現の形式)は、局所的な拡散を住処としている。これはフーコの有名なテーゼである。問題は、権力を否定し切ってもそれは消滅することはないことに存するーマルクス主義が望むようには。権力をゼロにしようとしても不可能だとしたら、いかに、権力の<働き>から脱出するかが問われる。書くこと、抵抗の点をさがすこと、生成すること。地図を作成すること‬(ドウルーズ)