プーシキンのオペラ

プーシキンのオペラでの決闘の場面で、どうも詩人レンスキイは自殺した感じです。芸術・文学と学問を貴族の独占から民衆の大地に祀ること、これが詩人の願いだったのかも。そして自殺したのは詩人だけではなかったようです。貴族のオネーギンもまた事実上自殺したのではなかったでしょうか。貴族はかくも権力をもつのは、芸術・文学と学問を住処としている限りです。ところが自らの館から追放した詩人を殺害してしまったのです。そうしてオネーギンは、自分で決めた亡命self-imposed exileを以て、詩人の魂と共に放浪することになりました。ラストは贖うことができなかったことを暗示しています。果たしてそうなのか?今週、毎晩ジョイスが通ったというトリエステのオペラハウス'ヴェルディ'で、このことを確かめようと思っています!‬