「永田問題」とは何か

‪元NHK永田浩三さんをフェースブックで発見したときの驚きは、なんというか、「永田問題」が存在していることをおもいました。「想像の共同体」の著者は、後期近代の現在、他の国家と同様に、もはや日本も実体としては存在しないと指摘した上で、現在は国家は公共放送のなかに(7時のニュースの解説・解釈の仕方、言説の作り方)にすんでいるというのですね。だけれど、否、それだからこそ、安倍政治を契機に、永田さんはその公共放送を住処にすることができなくなったのですね、これが「永田問題」を構成するものだとおもいます。今回の公文書偽造事件と永田さんのコメントによって、隠蔽されていた安倍政治の暴力が剥き出しになってきました。‬


以下、永田浩三さんのFacebookからの引用ですー‬


‪「むかし、渋谷のテレビ局にいたとき、放送前日に、放送総局長らが安倍晋三氏らに会い、いろんな意見をもらってきて、編集長のわたしに、これまで合意していた内容をすべて捨て去り、改変するよう総局長らが直接指示した。‬

‪あまりに放送は変わってしまい、放送後、大騒ぎとなった。事件の顛末の調査が行われ、報告書がつくられた。‬

‪しかし、現場のわたしなどは、ついぞその報告書をみせてもらえなかった。‬

‪何年もたって、報告書を見る機会があった。そこには、改ざんを命じた放送総局長や政治家の存在は、まったく書かれておらず、現場の混乱とだけあった。‬

‪今回の財務省改ざん事件。とても他人事とは思えない。だれが好き好んで、現場が自主的に改ざんに手を染めたりするものか。」‬