マルクス『賃労働と資本』

『賃労働と資本』は、先ず資本主義の存在から考えたが、それはなぜか?この思考の優先順位は格差の問題を政治的に解決する方向性をもっているからだろう。そこで平等をめぐる民主主義が要請される。ところが対他的に大きな他者が出現したときに、対自的に、周辺国たちが自己との関係を再構成するところにもし専ら自身のアイデンティティから考えたら、そこから始原の中心に絡みとられていくだけである。‪‪明治維新の発見とやらはそういう始原の語り。同じことをずっと言っているのだけれどね。‬現在アジアの危機を為すものであるが、歴史の偽造をともなって、ナショナリズムを以てナショナリズムに対抗するあり方は不毛なだけでなく決定的に危ういのである。‬