『変身』の鬼神論

この際、世界文学のチャンピオン、『変身』の鬼神論も書いておこうかとおもうが、それは無理ムリ。深読みは禁物だし。ただ、グレゴールがいた部屋は窓なきモナドのようなものだったとしてだね、部屋が窓をもたないことから、外部性の成立がないという問題がいわれるのかもしれない。しかし外部の領域ならば、虫の死体がそこにあるという必然性がないような、内部の内部の近傍に存在するのではないか。虫は死体の場所を囲むチョークの円に定位する。虫は、宇宙に反響する宇宙的存在としての痕跡。分節化されないものであるその理の如き存在は、動物の鳴き声を以って、分節化される存在するすべてのものと繋がっていたものなのではないか。とすごい形而上学的深読みになったなあ!?