大島渚『絞首刑』

約十年前にBFIのフィルムを借りてアイルランド初上映を手伝ったのは、感謝している国だったのでよかった。大島渚『絞首刑』といえば、パリの68年前夜に、学生たちがみた映画。彼らはこの映画の意味を理解できたのだろう。『絞首刑』を一番見ていない国はもしかしたら日本ではあるまいか?見ていることは見ているだろうが、理解できない、と、言われても仕方ないという悍ましい現実である