竹内好

反抗する奴隷が反抗する奴隷であり続けるためには?と問う竹内好は初めて、約束されていたが名指されなかった物を正しく名指した。否、透明すぎる19世紀ロマン主義の再語りか?奴隷の起源を資本主義からの純粋な独立に同一化した所を、Wang Huiはあまりに文学的に逆転させた。反抗する奴隷の起源を官僚資本主義にみたのである。‪ポストモダンモダニズム化とみえる奇妙でマッチョな純粋毛沢東主義の誕生か?とにかくこの逆転が、永久に同一性を保とうとする中心に向かって言説上の根拠になるとき、問題は、なにが終わりそしてなにが始まるのか、あるいは始まらないのかである。‬