17世紀

‪ 「演劇の最も高度な形態は悲劇だ。」(アルトー)

‪ 17世紀の西欧は芸術が文学を位置づけた時代だった。古典が読み直され言語に秩序が与えられて、近代演劇が成立した。時代は劇場に悲劇をもとめた。17世紀のアジアでは朱子の読み直しから起きてくる、漢文に規定された漢字書き下し文が可能にした知識革命がある(道徳学・制作学・国学・神学)。20世紀後半の思想は、17世紀をもつことによって、言葉の方向へ行く。言葉の方向は、他者を支配する知の終焉にあるから。思想を言語の端(言説)に置く構造主義ポスト構造主義が成り立つ‬ことになった。‪時代は、19世紀と20世紀を模倣するような反復するだけの喜劇を相対化する新しい形のアルトーの悲劇をもとめているとおもうのだけれど‬