「事件学」「言説学」?

ポストモダン的再構成によって再発見されたオブジェob-jetのDadとsurréalismeは、数学のノマド的隠語の影響のもとに、大衆との関係を失って思考の形式として再出発するproーjecの映画と映画史の構想へと繋がって行くとおもうのだけれどね。面白いのは、映画史の理論化が注釈学的思想史によっていることで、思想史としての映画史は、まだ名づけられていないが、思想史でもなく映画史でもなく、新しい学問として意味づけることができよう。その学の方法とは、原初的イマージュとそれを注釈したイマージュとの間に共通のものがないとする。それだから根拠づけるよりも差異化していくことに意味がある。そうして差異は言説をもつことによって、(それぞれの言説が体系的に再構成されるとき)学が成り立つ。「事件学」「言説学」という言葉は検索してみるとまだみつからないようだけれど。

(下はBadiou の本の一文を撮った)