Brexitを読む

マルチカルチュラリズムやbritishnessの議論は、この国を作り替えた方がいいとする活発な言論があったとおもう。しかしBrexitはどうもそうではないらしい。What is Brexit ? その定義が問われる。推進者たちは恰も国とは容易く議論できる代物ではないかのように、「欧州連合からのイギリス脱退」をただ繰り返すだけだと揶揄されている。アイルランドのある言論は自分たちの経験に照らして語る。イギリスは拍手喝采のなか脱退するが、もはや一国では何もできないので結局元の所に戻ることになるが、その屈辱感は言語に絶するだろうとみている。Brexitは、現代の日本における国家論の不在に対応しているかもしれない。