十年間

どんな本を読んでもかまわない。何を読むかは自由だ。だけどもしあの大学の教授たちが根本的なことを学生に考えさせることができたら学生達はああいう本を買わないだろうと思う。そもそも現在の教授が根本的なことを考えたことがないのかもしれない。

お前は根本的なことを考えたのかと問われたら、無かったかもしれない。ただこの十年間、根本的なことは一つなのかという問題を考えてきたと思う。一緒に考える仲間がいた。ラディカル・リベラル、アジアのグローバル・デモクラシー、なんちゃって『論語』のポスモダン孔子、現在は朱子鬼神論と制作学。学ぶものたちのそれぞれの始まりもまた一つではない。わたしにとっての始まりは、2009年反-G20ロンドン開催に抗議した中央銀行前広場の占拠だった