エズラ・パウンド

‪だが最初に現れたのはエルペーノール‬

‪葬られもせず、広大な大地に打ち捨てらた、

われわれの友エルペーノール‬

‪キルケーの館に、われわれが残してきた遺骸‬

‪憐れみ深い霊魂を、他の仕事が追いたてたために‬

‪嘆くことも、墓に納めもせずに」

‪(エズラ・パウンド)‬

‪but first Elpenor came ‬

‪our friend Elpenor ‬

‪unburied, cast on the wide earth‬

‪limbs that we left in the house of Circe ‬

‪unwept, unwrapped in sepulchre‬

‪since toils urged other pitiful spirit‬

‪(Erza Pound)‬

‪近代とともに、だんだん人間の死に場所がなくなってきた、と同時に、本来的なものを指示する権力によって位置をつきとめられたりアイデンティティーを特定されるようになってきたのである。何でもかんでも解釈し尽くすネオリベの言説的配置とのたたかいはこの両者の関係を認識するところから‬

‪「残念ながら、私は絶対自由主義者たちと同じではありません。それというのも、人間の根源的欲求に信を置く、ある絶対自由主義的な(リベルタリアン)哲学が存在するせいです。私は権力によって位置をつきとめられたいと思いませんし、とりわけアイデンティティーを特定されるなんて真っ平御免です。」(フーコ)‬