フェミニズムを考える

‪ ‪二重の搾取とはなにか?問題となっている搾取は、嘗て植民地化された国々の搾取、現在は再び「普遍主義」「共和主義」という名のネオリベグローバル資本主義からの搾取だけではない。明治維新150年を批判すると言いながら称えている類のナショナリズムの近代からの搾取もある。市民社会の近代と対抗的な民衆の近代は、二重の搾取の近代を語ることができないとおもう。フェミニズムは何かを語るためには、搾取されている国の見方から考え、と同時に、近代が自ら都合よく搾取している前近代の見方から考えることが要請されている‬。‪なぜフェミニズム精神分析ポストコロニアルは一緒に語られる必要があるのかは、思想形成にかかわる問いを構成するが、二重の搾取を受けている女性たちと市民たち(市民社会の近代にも民衆の近代にも包摂されない)から、語られてきたし語られ続けるのではないか‬