共和主義

アイルランドに行けば強力な共和主義の理論がわかるはずだと思って行ったのですが、実際に生活してみると、日本人が好きな?国家哲学のような単純なものはありません。今日地球のマジョリティを為しますが、政治的独立を獲得したが経済的自立ができないでいる国々の国家論を考える必要がありました。ジェイムス・ジョイスの文学が証言しているように反帝国主義帝国主義の言説が同じになったりするという転倒もあります。今日の文脈で置き換えてみると、一生懸命デモクラシーとおもっていたのにそれとは正反対に全体主義的な方向に行っていたりするということがあるのです。しかし敢えて共和主義の精神にこだわってみると、ナショナリズムにからみとられることなく隣同士の卑近な所からトータルに考えることが共和主義の理念の根底にあることを学びました。‬帝国主義は、今日は帝国の時代ですけれど、構造的に、遠い所からトータルに考える無理があるのですね