普遍主義

‪普遍主義は、一国の大国主義に支えられたその中心的な担い手がリベラルであれネオリベであれ、EU帝国となってしまった、この帝国の内部はグローバル資本主義をもっているとする批判がある。これに対しては、英国のEU離脱が起きているが、しかし現在のナショナリズムに、新たに普遍主義を再構成する構想は無いようだ。そもそもナショナリズムフランス革命のときのような平等を求める声が本当にあるかは疑わしい。また普遍主義は、自らを排除して成り立った近代を受け入れられぬ外部との関係をつくる課題をもっているが、普遍主義の再構成は言論の自由を盾にとる極右翼によって悪い形をとらざるを得ないだろう。‪アジアは、ヨーロッパ・モデルの不可能が告げられている。大国主義と互酬的ナショナリズムに巻かれてどうにもならないでいるところに、巻き返す必要があるのに、どうして、天皇ファシズムの戦争に帰結するしかなかった武力奪取による明治維新の近代をたたえるような思考の停滞が起きているのか?‬