『インディア・ソング』(1975)

インディア・ソング』(1975)は、ベケットサルトル、演劇と文学から自立する映画とは何か?書くこととは何か?ラカンとフーコ『言葉と物』(ラス・メニーナスの分析)から自立する哲学とは何かを問いました。ついでにゴダールに自分のことばで喋らせるためには何を見せるかを実現した仕事だったと思います。ここに、Durasがはじめて語った言説があります。「映画に自己の言葉が存在する」。演劇と文学については自己の言葉があるということは知られています。しかし映画に向かって自己の言葉の存在が問われることは無かったのです。

https://youtu.be/qV_XVnz5RM4