「これは映画ではない」

‪ 「これは映画ではない




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‪‪ゴダール映画のカメラは命題論理だといわれます。思い出すと、ダブリンの詩人のリチャードはこれを見て「くだらない」といってきました。若いときトリニテイで彼は論理学の勉強していたから直ぐに気がついたのですね。「これは映画ではない」。でも本当にくだらないでしょうか、ハリウッド映画の魔法使いの絨毯よりは信頼できるかも。これは、正しい映像などなくただ映像が存在するように、ー内部に絡みとられては読み出せませんー、無矛盾があるだけだという話です(無矛盾であるかぎり無矛盾は形式証明できない)。これをヒュームの哲学と一緒に考えると、何というか、一見辻褄があっているが、世界に原因はなく、他から独立できるように自己完結した円に還元できないほどのカオスだということだってあるわけです。思想の肖像画は自ら、内部に求めることができないという外部に関するギリギリの理念性は存在するのではないかと思ってます。つまり‪思想史としての映画史の‬旅に出ようと...