このゴダールの「映画史は読めない」という自由な編集の徹底化の傍らで、ナレーションであるゴダールの魂に書いた声は消滅していく、と同時に、映像の絶対的な美にたいする称えが天にたいする信仰の如く現れてくることになった。ゴダールのいわゆる天と地の間で語り出す時代である。オリヴェイラーとともに、消滅しきったサイレント映画が神秘的にふたたび蘇るのはこの時代であった。 C'est d'ailleurs ce que j'aime en gènèral au cinema.Une saturation de signes magnifiques qui baignent dans la lumière de leur absence d'explication. ともかく私は、概して、映画のそこが好きだ。説明不在の、光に浴たす、壮麗な記号たちの飽和