2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「大正」とは何か?「大正」をいかに語るか?

「大正」とは何か?「大正」をいかに語るか? 河上肇は『貧乏物語』(大正5年、1916年)は、の中で「ワーキングプアが生まれるのは、富裕層が贅沢をして、社会が貧者の生活必需品を作らないから」と指摘しています。「貧困の発生は、政府が少数富裕層の巨大な…

「宇沢弘文氏は40年以上前、ベトナム戦争を批判された米国防長官が経済効率性を理由に胸を張ったことに愕然とし、' 言葉に言い尽くせない衝撃を受けた' と語っている。現在これはなにを意味するのか?

高校生の自分は読み切れていませんでしたが、「近代経済学の再検討」が半年ぐらい鞄の中に入っていました。新古典派経済学とケインズが共有する微分概念を幾何学によって説明し、市場の言説を批判している知的構成にワクワクしたものです。「自動車の社会的…

日刊ゲンダイの元NHK永田浩三氏のインタビューを読む

日刊ゲンダイの元NHK永田浩三氏のインタビューを読む 国際社会からみれば、国の性奴隷の関与という事実に変わりなく、朝日新聞が責任を負うのは、誤報した部分的事実についてです。読者の信頼を回復するには十分かどうかは別として訂正もありました。とくに…

現在ジョイスが生きていたならば、現在ジョイスが生きていたならば、

現在ジョイスが生きていたならば、 今日のスコットランドの問題をどう語ったでしょうか? ・Home rule (自治) の要求が斥けられ結局二十世紀に独立に踏み切ったアイルランドの歴史は、ジェイムス・ジョイスの小説の大きなテーマを構成しています。さてこの…

クレー、ドゥルーズ、アインシュタイン ー ベルンBernの思索の旅

スイスのBern ベルンに画家クレーがいました。ベンジャミンか、アドルノだったか、家に飾っていたクレーの天使の絵を好んでいてこれについて友人とよく議論したといいます。クレーの絵のコレクションは、Enzoの建築の中で鑑賞出来ますよ。彼の若いときに手が…

スコットランドは、これから

スコットランドは、これから スコットランドの独立の根底に、イギリス問題があります。スコットランドがモデルのひとつにしているアイルランドからみると、そうです。米国に仕えて地球の裏側までいく核搭載のトライデントにも、サッチャーとブレアの戦争にも…

だれが自殺するのか?だれを無実とするのか?

だれが自殺するのか?だれを無実とするのか?ナチスであれ、天皇ファシズムであれ、全体主義の政治の言葉は、軽くてつるつるしている不気味なものでした。(今日安倍首相が繰り返しているような)「守れ!」という、非常に単純明快に、全部のことを包摂してし…

ジョイスは無実

なぜ、言葉遊びがジョイスに起きてきたのでしょうか?彼の言葉遊びは、言い間違いに類似しています。ただしフロイトはどの言い間違いも例外なく、故意に行われていると見抜いたように、言い間違いも言葉遊びも、<未来からの回帰>というべき現象と関係してい…

twipicの文保存

言葉と表現と射影のブログ: twipicの文保存 (1) http://bit.ly/Yj1ER2言葉と表現と射影のブログ: twipicの文保存 http://bit.ly/1oOvcLC言葉と表現と射影のブログ: twipicの文保存 (3) http://bit.ly/1oOvwde言葉と表現と射影のブログ: twipicの文保存 (4) h…

「無実」 (UNSCHULD) 舞台稽古見学

ー「遠く隔たったある世界で互いに魅惑する呼びかけ、それが美だ」(ブロッホ)。 Question; 「あなたがたは、だれがだれに呼びかけるというのか?」 ー「黒人の不法入国者が二人が舞台にいた」 Question; 「ほかには?」 ー「アブゾルートという盲目の若い女…

書評; 柄谷行人「帝国の構造」 (2)

書評; 柄谷行人「帝国の構造」 (2) 柄谷行人は、1970年代以降の従属理論の理論家たちが物語るように、神話的言説(例えば、「天命」概念。またトポロジー概念)と歴史的事実を組み合わせた、あるいは互いに溶け合わせたような詩的な書き方(西田の書き方!)で…

書評; 柄谷行人「帝国の構造」」(青土社)

思想史的に、あえて「帝国の構造」で柄谷が新しく行っていることはなにだろうかとあえてかんがえてみますと、実体概念の再定義だろう。その場合、'統整的に'みいだされた実体とは、「中心」「周辺」「亜周辺」を包摂した全体性に関係していることは明らかで…

原発停止一年の意味

原発停止一年の意味 単純な計算ではありますが、もともと原発の供給する電気は全体の三割程度でしたし、(素人考えといわれても、それでもこの地震大国にあっては、やはり原発の数は多過ぎ!)、その全部原発がとまったこの一年間で、原発の稼働がなくともなん…

人間という自己差異化 - 昭和十年代と大正

人間という自己差異化- 昭和十年代と大正 人間が自らに正当化を与える、人間の人間自身の読みが依るのはただ、人間の<他>に依ることが不可能という自己関係への絶対的な依拠です。例えば、これは、<他>が死に切ったファシズムに対する抵抗の砦を構成しました…

台湾に続いて香港、民主主義の政治的決定権が奪われる、と50万人があつまった!なんという危機感!!集団的自衛権やTPPなどに対して日本だけ国会を取り囲む人々が来ないのはなぜでしょうか。脱原発の国会前では十万人に達したか疑わしかったです。平和的に行う, 来たるべき市民の蜂起の条件を考え進めなくては!

台湾に続いて香港 民主主義の政治的決定権が奪われる、と50万人があつまった!なんという危機感!!集団的自衛権やTPPなどに対して日本だけ国会を取り囲む人々が来ないのはなぜでしょうか。脱原発の国会前では十万人に達したか疑わしかったです。平和的に行…

パレスチナ映画以降八十年代からのゴダールは、ウィットゲンシュタインの転回と比せられる。映画は言葉へ行く。映像と音の実験は言葉の方向と別々にあったのではない。映画における映像と音の実験が依るのはまさに、映画が言葉を住処としたことに依った。

映画は生産されている。ゴダールが五十年代後半に認めた映画の消滅は、映画の不足を意味しない。問題にしたのは、映画によって思考できるかだ。ベンダースの時代には映画が多すぎて見切れないほどだ。映画史を考える者には大切な映画か分からなくなる。「映…