2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

劇評; 東京演劇アンサンブル公演『揺れる』

『揺れる』(マリア・ミリサヴリエヴィッチ作)は、ベルリンの壁の崩壊後の現代をえがいている戯曲である。<わたしたち。誰でも。何人でも>というト書きは思考を揺さぶる事件だ。これは、戯曲のコスモス(ロゴス)が、反コスモス(わたしたち。誰でも。何人でも)…

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『揺れる』(マリア・ミリサヴリエヴィッチ作、公家義徳演出、東京演劇アンサンブル公演)を観劇すると、演劇は二つの真実がある。肉体を通して次第に素描され形成され均衡し明らかにされていく歴史の真実から揺れる、両義的であり続ける言説の真実が存在する…

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ポストモダンがヘーゲル感染のワクチンだったはずだがどうもワクチンが足りていないようである。ヘーゲルとはなにか?ヘーゲルの言語は近代を体系的に示した。その言語の全体の表象が成り立つ為には、言語が「精神」(Geist、Spirit)として書かれる姿をー『百…

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ここで問題提起。演劇の死とはなにか?死の演劇に交換できない死はない。死の演劇において死は存在を交換できる存在の存在の如くあるだけれどそこで交換それ自身が成り立たない不完全なものが交換の構造の外にある。意味あるその入り口が塞がれようとしてい…