2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

漢字論

中華帝国は漢字をもつことによって、言語支配者としての成り立ちがある。帝国からすると、漢字文化圏の日本の言語はマイナーである。ところが明治維新の近代からみると徳川日本の漢字がマイナーなのである。同じ漢字に見えても、漢字の見方が違う以上、同一…

京都の僧侶はシニフィエを固定するが専制君主的シニフィアンを提供する。本にかわるものは領土の始原的なものと口述的なもの。唯一の本、宇宙としての本は存在しない(宇宙生成論の解釈が書かれていても)。他方で、町民にとって、宇宙第一の書とは何なのかな…

MEMO

きのうはトランプ・タワーのネオリベについていくポチかとおもえば、きょうは社会主義のネオリベをたたえている、この信念なきポピュリズムは、どうも、単純には一神教的な日本会議と同じ性質であるとはいえないようです。ほんの僅かでも、ポピュリズムのナ…

ジジェクに質問しているトロツキーストー女の声で話す少年達の群れ。去勢lackの問題についての話ではない。何の話か?漢字はボルシェヴィキと毛沢東主義の群衆ではない。漢字は性質を変えずには分割できない狼たちの群れではなかったかと。否、かもめたちだ…

原発問題

浅田彰『構造と力』はよく読めていなかった本だったが、考え方として E = mc²とは「物質と情報の等価性」と読めると大胆に示唆していた部分の記憶がある。さてエネルギー供給に責任を持てという人たちにたいしては、原発でなければいけないのかと疑問をもつ…

「自己責任論」という偏在する権力の抑圧

‪この国にあるそこそこの自由と両立しているようにみえるから、「自己責任論」は、権力の抑圧であるとははっきりと自覚されないが、それは権力の抑圧である。「自己責任論」は自己規制の効果を以って、言論と表現の活動を脅している。「自己責任論」の自己規…

仁斎と徂徠

‪ ‪「測るべからずもの」と徂徠にいわれる天それ自身、ポスト構造主義的に言うと、ここにはまさに絶対における否定と肯定の賭けがあった。否定は主宰性へ行く。仰ぎ見る天が構成されて、史上なものは卑近にあるという。他方で肯定は超越性へ行く。‪天は「測…

漢字論

飯田橋『仁斎論語塾』のワイワイ二次会スタバ懇親会の話題から考えたこと。外国語を学んでかえってきた人ならばだれも一度は、漢字からしか思想が生まれないのではないかと考えるものである。子安氏によると、中江兆民は漢字からしか思想がうまれないと言っ…

芸術、科学、政治学

‪日本の近代が何かを問うときは、問われる対象(日本の近代)が前提にする排除を隠蔽したまま問うことはできない。明治維新からはじめる明治維新批判は結局、明治維新の近代への愛を倒錯的に反復しているだけ。日本の近代がいかに破産しているのかを明治維新の…

言語的存在としての私は何であるかと問う形而上学の問い

‪言語的存在としての私は何であるかと問う形而上学の問いは、言語(ランガージュ)の不条理が先行する。国家は自己と無関係に独立している物を自己の部分的要素として囲い込んでしまう。他方で、理念的な都市に定位する言語の何処にも属する自立的なあり方と関…

‪『フィネガンズ・ウェイク』

‪『フィネガンズ・ウェイク』は、文学のチャンピオン、米国知識人のベスト100の10位(上位)に必ずはいる本だ。この本は50ヶ国語を利用して英語で書かれた「読めない」迷宮だと思うが、そんなことを口にしたら、大変だ、横からアメリカ人は説教してくる。そ…

原理主義の問題

私の理解では、原理主義とは、他をみとめない、そのことによって国にとって固有もの(起源)を見いだすことをいう。現在問題となっているのは、原理主義者の似非文化多元主義の攻撃さらされている政治多元主義の危機であるというふうに考えているのだけれど。 …

水戸学後期

‪『アンチ・オイディプス』は中華文明の文脈で読む解く試みは既に京都のほうでそういうのがあるらしいですね。『ミルプラトー』で発展できる部分があるかもしれません。『易経』の存在はジョン・ケージの本を読んではじめて知ったのだけれど、近代の成り立ち…

地球の民のデモクラシー

‪地球の民のデモクラシー ‪ アイルランドの民はアイルランド排除によって成り立つ国家のなかで自分たちを外国人のように歩かなければならない。イギリスがアイルランドにやったことは、ヨーロッパがイスラムにやったことと同じであると考えてみる。国家の近…

MEMO

Discours la série l'enchaînement l’ devenir 「つねに切断しながらリゾームを追うこと、逃走線を伸ばし、延長し、中継すること、それをさまざまに変化させること、n次元をそなえ、方向の折れ曲がった、およそ最も抽象的で最もねじれた線を生み出すに至るま…

近代の問題

近代は自らのために、思考できないものをどうしても必要とするらしいということは、今日だれもが気がついている。思想史は、近代が思考できないものがいかに近代において成り立つのかを言説の分析によって明らかにしようとする。制作学、国学、神学が先行す…

反- 明治維新150年

明治国家を制作した言説「祭祀国家論」は「ただ単に闘いや支配システムを物語るものであるばかりでなく、闘いの目的及び手段でもあり、奪取が目指される権力」であった。また日本会議の明治維新150年に、この「祭祀国家論」を批判的に語る言説もそうなのであ…

時間

言語(ランガージュ)は時間をまもってきた。言語は時間を考えることができなくても、時間は言語を住処とすればいいのに。はじめが要請される。そこから時間は自ずと外部へ出ることができるだろう。そうではなくて、時間の裏側に立って内部を見るときは、時間…

政治神学のエクリチュール

‪暗黒物質とは宇宙における質量の大半を占めながら観測されていない仮説上の物質。さて制作学的視点(と私が理解しているもの)から言うと、暗黒物質の如き、初めて天照大神を天祖として構成していく書経的漢文エクリチュールが明治憲法を取巻いていた。幕末の…

社会契約論

米国語しか知らないくせに、また、イギリスの英語のことも知らないのに、アイルランド英語は大丈夫かと心配して聞いてくる人が非常に多いのだけど、あれってなんだろう?アイルランド英語を知ってもいないこの類の質問にアイルランド研究者は当惑したり怒っ…

芸術論

西欧の近代モデルは資本主義=近代である。だから、たとえば「少女と風船」(バンクシー)が資本主義批判を通して近代の問題を問うたように、資本主義の問題を問うことは近代の問題を問うことである。しかしそれだけか?芸術は資本主義=近代という等式を自明と…

子安宣邦氏の講座『明治維新の近代・6』 ー 学んだことと考えたこと

子安宣邦氏の講座『明治維新の近代・6』 ー 学んだことと考えたこと 中国人研究者が質問したように、日本の近代化は音声化としての西欧の近代に集約されたとみられている。しかし明治憲法が自らに書くことが不可能な、支配的理念体系に転移されている「書経…

Brexitを読む

マルチカルチュラリズムやbritishnessの議論は、この国を作り替えた方がいいとする活発な言論があったとおもう。しかしBrexitはどうもそうではないらしい。What is Brexit ? その定義が問われる。推進者たちは恰も国とは容易く議論できる代物ではないかのよ…

フーコ

‪ 勘弁してくれよな、わかっていたんだ、隠せないバレバレ、言語(ランガージュ)という非在、こいつが不条理なのさ... ‪L’absurde ruine le et de l’énumération en frappant d’impossibilité le en où se répartiraient les choses énumères. ‬ ‪ーFoucault‬…

漢字論

‪言葉によるとか言葉を住処とすると考えたらどんなことが言えるか。言葉は、周辺が包摂に周辺される形式化された言語の場合(構造主義)と違って、常に外部の問題が成り立つと思う。さてそう考えると、われわれは言葉を通じてわれわれ自身を認識している。と書…

道徳学

道徳は学ぶものです。教えることができません。それはどうしてなのか、「教育勅語」がいったいなにをもたらしたかということを考えるのは「今」ではないでしょうか。このことを前提に、いかなる歴史的条件のもとに道徳学が成り立ったのかを考えることが必要…

MEMO

小出裕章さんの「フクシマ事故と東京オリンピック」と題する文です。長文ですが是非お読みください。 2011年3月11日、巨大な地震と津波に襲われ、東京電力・福島第一原子力発電所が全所停電となった。全所停電は、原発が破局的事故を引き起こす一番可…

国家の起源を問う言説に絡み取られた言説

‪ ‪14年前は、ダブリンからロンドンへ引っ越した。このときは、イギリスに来れば、ジョイスについて自分の疑問がクリアーになるかと思っていたのだけれど。ジョイスの自分で決めた亡命を引き起こしたアイルランドの問題は、エルマンのような英国人道主義にと…

漢字とヨーロッパ語

‪近所に出かけていくばかりでは同じ場所をグルグルしていたことになりかねないので、遠くへ行くが、遠くに行けば行ったでもっと遠くへと際限なく彷徨い続けることが起きる。中間が大切なのかな。漢字とヨーロッパ語についても同じように、中間に思考の位置を…

café Tokyo

‪ホーホー、café Tokyoは、たまたま目の前に座っていた誰とか、並んでいた誰とかの輪郭、通り過ぎた誰とかのも重なっているのかもニャリ。疲れて文字を書く力もなくなってきた所で、絵というほどのものではないけれども、何とか、秩序づけられている仕方を明…