2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧
窓ツイッターからみえる言説たち 毎日海外メディアの評論が窓ツイッターに向かって流れて来ますが、最近は非常に読みやすい字数になっていますね。日本の大新聞から消えた(?)書評も読めます。The Holy Roman Empire: not a failed nation-state, but a succ…
風邪がなかニャかぬけないし、頭の中がどんどんボオーとしている。ついにパソコンの方もうごかなくなったみたい。と、どうしていいのかわからずすっかり弱気になり、仕方ないので、旅先で書きながら考えるように、iーphoneに言葉を入力していく。このように…
「中庸」においては、無媒介に、人物の性は日常事物に結びつけられている。なぜそうかを詳細に説明するとなると、この言葉のインパクトが消えてしまうことになるかもしれない。中世の朱子の形而上学においても、ヘーゲル的なだけに、人物の性を日常事物に映…
イタリアの原発再開、国民投票の9割越が反対したという。私のfbの友人も日本のためにも反対票を入れたと言っていた。現実に原発災害が起きたのだからイタリアよりももっと反対者がこの国にいなければならないのに。いかに、一体構造<政財界官司マ>の原発体制…
本多 敬 大正とはクローズアップである。それは光の中に事物を置く方法である。だれが秋水や大杉を殺したのか?だれが、事物の根本を問う思想から観念性を剥がしたのか?だれが彼らの直接行動の観念性を爆弾に書きかえたのか?大正は、取調室の中でその犯人…
▼ヒュームは主観性の領域を構成した。事物に多様性があるのではなく、事物をみる心に多様性があるというふうに考えた。’Beauty is no quality in things themselves; it exist merely in the mind which contemplates them; and each mind perceives a diffe…
「国策に殉じられた方々のご慰霊ということは、外交問題ではありえない種類のことだと思います」」(高市早苗総務大臣) この歴史修正主義者の大臣の言い分とその行動をその通りにみとめていったら、戦後憲法で断ち切られたはずの国体的<戦前>ー祀る国家=…
仁斎による『論語』の注釈書すなわち『論語古義』といっしょに、 「論語塾」で読み進めているのがこの本。『童子問』は日本近世最高の思想書とみなされる仁斎晩年の著作です。http://www.rengodms.co.jp/event/detail/rengodms.html
注釈学とはこういうもの....?? このエクリチュールにおいては意味は別の所にあるのではなく、エクリチュールと共につくられまた解体されるのであり、真理は、もし真理というものがあるといすれば、あの痕跡、尻尾=終わりも頭=始めもないあの空虚で多種多様…
なぜ江戸思想なのか?、と、心の中のわたしは繰り返し問います。そして、お前は例の「日本回帰」なのか、と。しかし心の外のわたしは、「日本回帰」の「回帰」のその意味がわかりません。フランス国家ですらトッドによるともはや無いと嘆くぐらいですから、…
パナマ文章の問題をかんがえる 経団連がパナマ文章の問題に取り組む欧州案に反対するのは単に、課税逃れがばれるのが恥ずかしいからでしょう。だが、なぜ恥ずかしいのだろうか、これについてかんがえてみます。だが、なぜ恥ずかしいのだろうか、これについて…
柄谷行人「憲法の無意識」を読む 活字を読むと咳が出るので、立ち読みだけにしておこうと、散漫な注意力で拾い読みしたが、それにしてもあれは、原理主義が読み解いた憲法の無意識だったのか?ゴホゴホ...解釈は、原理主義にとっては、破壊である。世界を変…
生ー政治学からの問い 原子力規制委員会の田中氏は原発の停止をもとめる民の声がいかにも科学を軽んじている無知蒙昧な群集のさけびのようにしたいようですけれど、この民の声は科学を軽んじているわけではありません。いまわれわれ小さな人間達は科学を否定…
「映画とは何か」のバザンが映画とは何かを問うたとしたら、「映画史」のゴダールは映画の終焉の宣言によって映画とは何だったかを問うたといえる。「何か」と「何であったか」を問うモンタージュによって、読む人間は新しく意味を生産できるのか。プルース…
原発村の村長さんだった科学者が自分がこしらえた安全にかんする客観的な基準を自らに適用する、ただし大臣の権威のもとに。現在の状況というのは、まさにゴダールの「アルファビル」、ラカンが言った「大学の語り」をおもいます。それでも、原発災害は絶対…
わたしは「市民ケーン」のジグゾー・パズルの場面が好きです。どんどん張り合わせていって止まることなく思考の空白を覆うことができるかというと、中々うまくいきません。ブルジョアの共和主義の無理をあらわしているだけでなく、ハリウッド的ナレーション…
安倍政権と九州電力は危険だと知っていても原発を止めようとはしないかもしれない。この道しかないから、原発の道しかないから。そうして国家の災いが起きたときは民が全部の責任を引き受けるべしという国家道徳が、止めるのか止めないのかと考えることそれ…
タックス・ヘイブンは市場原理主義という犠牲のシステムである 多くの犠牲者を生み出すタックス・ヘイブンの問題が次々と報告されています。モサク・フォンセカ法律事務所がいかに国際的犯罪や空爆を助け、またウガンダのような国の貧困を拡大させてきたかが…
『論語』憲問篇に諸国を巡遊して忙しい孔子を批判する微生畝の言葉とそれに答える孔子の言葉があります。「微生畝(びせいほ)、孔子に謂いて曰く、丘、何をか為す。是れ栖栖(せいせい)たる者か。乃ち佞(ねい)を為すこと無からんや。孔子の曰く、敢て佞…
MEMO ▼congruentは、辞書で引くと最初に、「一致」「調和」in agreement or harmonyとある。また、幾何学的な意味もあるgeometry of figures。「合同」という意味で、coinciding exactly when superimoposedと説明されている。これは、図形とか空間同士を重…
'discours' work by takashihonda 21世紀にはいって、ハード&ネグリ「帝国」、それに答えた柄谷「世界史の構造」「帝国の構造」、そして子安「帝国か民主か」は、それぞれの言説の位置と機能から、後期近代における帝国の時代の到来を分析することになりま…
中江藤樹とはだれか? 王陽明への称賛は明治における顕著な傾向でした。内村鑑三において王陽明はキリスト教的信仰にもっとも近くまで達した人物として高い評価をえました。「王陽明は、孔子にありし進歩性を展開し、そして彼をその光をもって理解しようとし…
詩なんかはそうだけれど、だれかが言っていたように、わかんないことからスタートするわけだね。そしてわからないところに到達することになる。ふたたびそこからスタートしてみるときの、差異を育てることの喜びを何と形容したらいいだろうかね。わからない…
Je suis Zaha Hadid 私はザハ・ハディドです 磯崎新さんは、ザハ・ハディドさんに充てて、「〈建築〉が暗殺された」という内容の手紙を書いています。ここでいわれる<建築>の意味は何かと考えながらこれを読んでいます。磯崎さんによると、ザハ・ハディド…
「江戸思想史講義」(1998)の子安宣邦氏は序文(2010)で、「方法としてのアジア」が西欧近代とその世界史的展開への、西欧の外部における批判的視座の確保であると語った。▼ところで、カフカ的に響く、脱中心化・脱領土化のコンセプトは、「ミル・…
明治国家から弾圧された教団について調べると、古事記の読みとは全然関係がないところから現れた民間神道が存在した。だが安丸良丸はこれ以上のことを言おうするのだ。今朝ジャーナリズムのコラム(天声人語)が何の躊躇いもなく遺族のつもりになって故人の…
ダブリン時代に数週間だけスコトゥス学校での夜間初心者コースに通ったから、虎の巻サンスクリット・アルファベット表を照合しながら、सद धर मप ण डर क स त रだけは、サッダルマ・プンダリーカ・スートラと読めるわ。「法華経」は、池上線沿いの地元の歴史に…
これでもかこれでもかと、アメリカのマスコミが繰り出す、共和党の大統領候補者トランプの強烈な映像をみるたびに、ミッキーマウスの世界からきたひとというよりは、ベーコンの世界からきたひとですよね。トランプみたいのがでてくると、対抗するためには、…
小林秀雄が言っていたのですが、「わからない」と言う人はあまりに短い時間でわかろうとするから難しくなってしまうのだと言っていましたが、成程、短い時間の効率性の規範性は産業革命の近代のブルジョアの発明物です。▼フランス革命以来、「世界の創造者」…
「伊勢神宮の意味を問うツアー」では、初日に本居宣長のどちらの墓が本音なのかわからない二つの墓を見学したのですが、翌日の帰りの電車のなかで、北京大学から東大に研究しにいらっしゃっている留学生さんから質問を受けました。「宣長はなぜ漢学を嫌った…