2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

知識人

百田は反論を受けても仕方ないような自分の発言について「根拠無し」と言っているようだ。多分彼は自分を知識人としない。私は文化人だから責任がない。そういうことなのか?問題は、どうも、現在は、知識人よりも、文化人になりたいという感じだ。この点に…

MEMO

‪「季康子、政を孔子に問う。孔子対えて曰く、政は正なり。子、師(ひき)いるに正を以てせば、孰(たれ)か敢えて正しからざらん」(『論語』顔淵)「政は正なり」(『論語』)というとき、正されるのは、安倍首相の私物となってしまった政治の逸脱である。不公平に…

ジョイス『ユリシーズ』

‪なぜアイルランド語は消滅していくのか?色々な理由が言われる。一番わかりやすいのは、アイルランド語はイギリスの抑圧のもとで消滅したとする説明である。確かに、植民地政策の一つに、英語の使用を強制した事実がある。これにたいして、ジョイスは、生活…

鬼神論について

「霊魂不滅を信じるのは、害がある。というのは、たましいが本当にからだを持たないものであると想像するのはわたしたちの力にあまることであるから。そこで、霊魂不滅を信じるといっても、実際は、生命が延びると信じているわけで、死を役立たせることがで…

仁斎論語

現代の意味において、天とはなにか?公とは?私とは何のことか?‪分からなくなったら、美学的表象を以て、三者のそれぞれの意味を現代的に考えることにしている。天はポスト構造主義的、公は共同体主義的、そして私はポストモダニズム的である。反近代からす…

盗人たけだけしい

自民党は小選挙区で25%、比例区で17%の支持を以て、公明党と合わせて、75%以上の議席を手に入れた。‬更に安倍首相は、衆院予算委の与党2割、野党8割の質問時間を、与党7割、野党3割にしようとしている。盗人たけだけしい

仁斎論語

『学而』の冒頭「子曰く、学びて時にこれを習う」から出発して、ついに『堯曰』の孔子から出てくる最後の言葉に辿り着いきました。人間の住処は建築物にあるように、学びの住処はそれぞれの天命と礼と言にあるということです。この五年間の間に、新しく解釈…

「カタルーニャはスペインではない」

「カタルーニャはスペインではない」。永遠に同じではあり得ないと世界に訴える。(比べると、つまらん数の話ばかりきかされてもね、言葉もなく、あっても実がないままに、数を数えながらこの国がどうなるのかといつまでも考えるほど暇人ではないよ)‪リーマン…

汪暉

‪ジジェクによると、既に『ミル・プラトー』は古典になったという。古典という意味は、現在イスラエル軍特殊部隊が利用しているように権威主義体制も均く読むようになったということだ。「横断性」の概念を、汪暉は読み解く。劉暁波のことがあっただけに、私…

仁斎論語

‪「孔子と門人たちの問答・言行の記録は、東アジアにおいて二千年以上も読み継がれ、無数の解釈と読み方が堆積していく中、それらの痕跡と不可分となった書を、17世紀の京都で町人の伊藤仁斎が再発見し、市井の民ひいては万人が読んで学びうるものとし、『論…

ジョイス『ユリシーズ』

‪「常に演劇は,それが取り込む諸芸術を,特別なというか文学的な観点から,変質させる.音楽は演劇に力を貸して深みと影を失わないことはないし,歌も同様に,孤独な雷という趣きを失う,そして,本来的に言えば,〈バレエ〉に対しては〈舞踏〉の名を認めな…

‪党の憲法は皇帝の名を記す墳墓‬。‪だが「64」は墓碑のない墳墓‬

‪党の憲法は皇帝の名を記す墳墓‬。‪だが「64」は墓碑のない墳墓‬

仁斎論語

‪「詩人にとって重要なことは自らを葬るということだけではなく、葬ってしまった自らの死をどのように処理するか、ということにまで及んでいる。」‬(‪寺山修司)。この言葉を読んでこんなことを思った。人は葬られた後に、なにも語らない動物と同じように、魂…

21世紀思想

20世紀を代表してくる思想は百年前から現れてきました。21世紀の思想は再び19世紀・20世紀に戻らないでしょう。現在まだそれは存在していないかもしれませんが、恰もわたしたちに存在しているかのように表象されています。後期近代の現在に要請される思想と…

選挙

選挙というのは、民主主義の為にあるが、民主主義そのものではない。独裁者は選挙から生まれる。自由な選挙がない民主主義は民主主義となっていないことは確かだ。だから選挙に勝っても民主主義を獲得できたわけではないし、また選挙に負けても民主主義を獲…

積極的棄権

「積極的棄権」というのは、グローバル資本主義の時代の国家を超えた「観光者」と結びつく質の悪い文化イデオロギーの類いです。世界帝国に生きる市民の政治的自由の抑圧を擁護し、と同時に、(小数者の同化を受け入れさせる)似非文化を称える目的をもってい…

言論の自由はなにに依るのか?

‪議会制民主主義の多数決が立ち入れない憲法の領域を考える教説は、「言論の自由」の意味を説明した。だがこの教説は政府が憲法を守る前提を必要としていた。しかし安倍政権はそのつもりがないのである。安倍戦争法が「言論の自由」を爆撃している現在、デモ…

選挙の結果

‪朝起きたら、まるで「この安倍を、守り抜く」という痛い選挙結果。だけれど出口調査では、51%が信頼できないと答えたというのだから分からないな。なにを信頼していくのだろうか?‬その答えは、「この安倍を、守り抜く」から出てこないことだけは確かである

アジアの官僚資本主義

‪ネオ・資本主義ーアジアの官僚資本主義ーは、ほかならない、グローバル資本主義である。ネオ・資本主義は、社会主義が消滅した時代に、自らを社会主義を名乗ることによって、社会主義が半ば生き半ば死んでいるように表象させている‬のは最悪である。「普遍…

仁斎論語

‪Le Maître dit; < Á quinze ans, je m'appliquais à l'étude. À trente ans, mon opinion était faite. À quarante ans, j'ai surmonté mes incertitudes. À cinquante ans, j'ai découvert la volonté du Ciel. À soixante ans, nul propos ne pouvait plu…

民主主義かファシズムか

‪永遠に絶対なものはない。民主主義は改憲を必要とする日もいつかあるだろう。しかし今日、だれが、国難を声高に言い、改憲を行うとしているのか?どうしてファシズムにしたがわなければならないというのか!‬‪現在改憲が必要か不必要なのかは、憲法の言葉を…

仁斎論語

‪「子曰く、質、文に勝てば則ち野なり。文、質に勝てば則ち史なり。文質彬彬(ひんぴん)として、然る後に君子なり」(『論語』)。吉川のように、文明(「文」)と素朴(「質」)の構造的対概念を以て、理想化された人間を表象するようではオリエンタリズムに陥ると…

温故知新

‪子曰く、故(ふる)きを温(あたた)めて、新しきを知らば、以て師たるべし‬1、‪「温故知新」は、『思想史家が読む論語』(2010)によると、これは「温故而知新」と解すべきで、学びえたことを温習することで、新たな知を導くことが問われているという。新たな知…

「いまある制度」とはなにか?

「いまある制度」とはなにか?(1)安倍政権と日本会議が根差そうとしている、「いまある制度」とは、明治維新の新・権門体制(旧権門体制に下級武士、軍人、官僚を加えた支配体制)(2)表象に文化的起源をはめ込もうとする、祭政一致に行く方向から、「いまある…

PIANOWOMAN

‪PIANOWOMAN風邪にやられてしまった。今夜は無理とおもっていたが、行ってきてよかった。ベートベンからはじまった。その純粋な繊細さのなかの雷鳴の威嚇、シューベルトの微笑と抱擁、映画音楽の物を言わぬ瞳、シューマンの逃走の戯れ、ラフマニノフの大地。…

知識人

三浦さんの言う「いまある制度」が、安倍政権と日本会議が根差そうとしている、明治維新の新・権門体制(旧権門体制に下級武士、軍人、官僚を加えた支配体制)だから、その「いまある制度」とは別の制度の可能性を考えようとしている。また祭政一致に行く方向…

選挙 (2017)

世論調査によると、野党候補については「50代以上に支持が厚い」、自民党候補については「20代、30代に支持が厚い」。だけれど市場原理という死んでいるものを生きていると希望を感じているのはなぜ?自民党的なものにリアルなものを感じないでしょう?ここ…

二大政党制 ?

‪まだわからないが、内閣支持率がマイナスの党が圧勝してしまうことほど不可解なことはない。問題は、その後なおこの制度をそのまま維持することだ。意外な事でも何でもないのだが、イギリスに二大政党制は存在しない。二大政党制を純化した原理主義は日本に…

仁斎論語

‪「国語」と「日本語」は同じ二つではない。「日本語」は外部からみた視線をもっている。そして「国語」の憲法と旧憲法として、近現代文学と古典があるかの如く受けとめられているならば外部性を欠いている。仁斎論語は古典に属するがその部分ではない。寧ろ…