2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

西田幾多郎「場所的論理と宗教」

西田幾多郎「場所的論理と宗教」(1945)の冒頭で、「哲学者が自己の体系の上から宗教を捏造すべきではない」という。外部の思考をいうこの画期的な視点は最後まで貫かれているか?信は理性の内部に位置づけられてはいない。外部的にそこに依るならば、どちら…

寸劇

寸劇 赤坂飯店 安倍「さあ、たらふくご馳走を召し上がっったマスコミの皆さん、このでんでん布で貴方達のお口を塞ぎますよ〜」 官邸キャップ達「言論への不当な圧力だ!」 麻生(鍋底から)「何を調子のいいことを言ってんだ...」

共謀罪

「テロ」表記法案になし 「共謀罪」条文判明 ここまであからさまなことを!?だが内閣の不支持が増えないとしたら、騙されたと気がついても、安倍首相が行く伊勢、靖国になんとなく希望をもっているから?野党が頑張っても再び彼らの理性の合理的な言葉を聞…

西田幾多郎

西田幾多郎「場所的論理と宗教」(1945)の冒頭で、「哲学者が自己の体系の上から宗教を捏造すべきではない」という。外部の思考をいうこの画期的な視点は最後まで貫かれているか?信は理性の内部に位置づけられてはいない。外部的にそこに依るならば、どちら…

‪‪‪「弁名」ノート‬ No. 9. (私の文学的フットノート)

‪‪‪「弁名」ノート‬ No. 9. (私の文学的フットノート) どの時代も、多様性と同一性は切り離すことができないのだろう。全体としてみると、儒者たちの江戸思想は同一性よりも経験的多様性を重んじていったという。江戸思想はいかに原初的テクストを読むのか?…

<漫画>西田幾多郎?

アジア居酒屋で聞いたら思想家の仕事を漫画で理解する若者が結構いるの?それならばと、<漫画>西田幾多郎を描いてみたがとても無理。でも<解体>西田幾多郎のヒントを得たかも

論語塾

毎月第4週の土曜日は‪「論語塾」(子安宣邦氏)である。一昨日メモした大変興味深い話題を箇条書き的だけれど一応整理しておこうとおもう。‪本質的平等性は日本思想の重要な問題である。仏教はこれをもっている。しかし市民の平等性をいう主張は、石田梅岩の例…

アイルランド

‪英国EU脱退はアイルランドになにをもたらすのか? アイルランドといえば、EUの中の"アメリカ"。この国のあり方ほど、"曖昧な本質"はないだろう。『フィネガンズ・ウエイク』のHere comes everybodyとばかりアメリカのというナショナル・アイデンティティが…

多様性と同一性

どの時代も、多様性と同一性は切り離すことができないのだろう。全体としてみると、儒者たちの江戸思想は同一性よりも経験的多様性を重んじていった。江戸思想はいかに原初的テクストを読むのか?関係は同一であり得ない。多様性は、テクストの書記的読みに…

フーコ

ヘーゲルとマルクスは、カントがヒトに書いた理念性の上に、再びモノを語るー知を体系化する為に。この「精神」と「労働」と同じ大きさをもったフーコの本は初めて曖昧なモノを書く

ジョイス

ジョイスの「自分で決めた亡命」とは、帝国イギリスと同じ大きさをもった自己の英語を、アイルランド(妻ノラ)と共に、アドリア海の都市トリエステに持ち出したことを意味していた

ゴダール

ゴダール映画史は20世紀歴史と同じ大きさをもったスクリーンがある。ゴダールが究極的に依拠するものをそこに投射しないのは、カントが理の内に信を位置づけないのと同じである

鈴木清順

鈴木清順は綺麗な場所で死ぬのが究極の欲求だと倫敦の聴衆に告げた。国家神道の帝国につき従ったら結局沈没されて放りだされた南の海で鮫に食われるだけになったとき、何でこうなってしまったのかと笑いが止まらなかったという

近代

武士政権の江戸時代、為政者の政治を批判する自由はなかった。その代わり権力者は間違ってはいけないと道徳的に批判された。民を安心させているか、と。比べると、近代は政治を批判する自由はある。だけれど為政者は間違いをやめようとはしない。最悪なのは…

イギリス

女王は間違いを犯さず賠償責任も発生しないとされるが、これにはだれでも違和感をおぼえる。しかしだからこそ権力者は絶対に間違ってはいけない責任がある。(そうでなければ公平ではあるまいということか)。17世紀の極端へ行ったラディカリズムの経験、政治…

英語

‪英語なんかはコミュニケーションの手段としか思っていないのであるが、厄介なのは、イギリスで英語を直されるときなーんか道徳的に責められている感じがある。アイルランドで、正されたイギリス英語で流暢に?話すと、ナショナルなものの視線、沈黙の視線に…

江戸思想

‪江戸思想というのは、思想地図。分解可能(貴族・寺社の学問の独占が崩される)、連結可能(徂徠の方法論と宣長の方法論)、反転可能(過去の原エクリチュールからの眼差し)、変更可能(篤胤の救済論的国学的宇宙論)、様々な逃走線(仁斎の人類的国内亡命の場所、…

本居宣長

‪漢字で表記された漢文テキストの「古事記」は「漢文のふり」で読まれてきたが、その「古事記」を宣長は日本(やまと)の「古語のふり」で読むべきだと言う。称えられた原エクリチュールが指示した死後は、「きたなく悪しき黄泉の国」であった。「神道に安心な…

林達夫

奴隷にするな!と言いたいと思います。「軍国主義と愛国心の世界」というよりも、林達夫の言葉をひきます。「子供に関するヒューマニズムというものが若し唱えられてよいとするならば、それは子供をいわゆる『子供の世界』の奴隷にしないように先ずそこから…

ヘイトスピーチ

例の学園がこだわりを示す「日本の伝統」とは自民族以外は嫌いと公言するヘイトスピーチ?恥ずかしいが、「逞しい知識人」とやらの自己啓発本もギリギリ危ないことしか喋っていない

アメリカ

‪ 歴史は繰り返される。一度めは悲劇として、二度めは茶番(ファルス)として。米国とロシアの接近に危機感をもつ歴史が反復する。嘗てのマッカーシズムの悲劇と現在のトランプの茶番 Hegel bemerkt irgendwo, daß alle großen weltgeschichtlichen Tatsachen …

デリダ

ジョイス「ユリシーズ」に風神アイオロスの名を与えられた挿話がある。現代ジャーナリズムが風の譬喩となっている。ブルームがHello?と呼びかけ、人間違いかもしれないがそんなことは構わず、偶然に、モーリーがYes、Yes、Yesと答える。その間に、なんと何…

吉田松蔭

安倍首相は「学園には私より吉田松陰先生の名前のほうがいいのではないかと言った」と言う。戦前国民を心から洗脳したこの「テロリスト」の名を勧めた事実が一番問題とされるべき 安倍首相は国家を作り直そうと一生懸命だ。学園に戦前国民を洗脳した吉田松蔭…

ベルグソン「創造的進化」

‪ベルグソンは、ヘーゲルの近代にやっつけられたくないとおもうときに読んだらいいですかね。私の周りでは生の哲学の評判が頗るわるいのだけれど、「全宇宙を創造的進化の過程」について言われているようなことは、40年前ぐらいから、20世紀映画史ー究極的…

何をすべきか?

私は何をすべきか?対他的方向性を包摂しきった全体化の果てに、人間は自己の内部において切り離してはいけない他者と向き合うとき、人類に立つ他者(普遍)と交渉するチャンスは?

教育

この国は生まれに関わりなく教育によって等しくなるから「日本すごい!」と教えられてきた。だが本当にそうか?近代国家は教育によって差別を作り出していく体制ではあるまいか

グローバル・デモクラシー

‪一見恰も過去の言説を繰り返すけれど、グローバル資本主義に対抗する社会民主主義は、初めて言われるアジアのグローバル・デモクラシーの方向なのである。ヨーロッパにおけるデモクラシーと同様に、新しい普遍主義を探しているが、非常に悪い形に絡みとられ…

「弁名」ノート‬ No. 8. ( 私の文学的フットノート)

‪‪‪「弁名」ノート‬ No. 8. ( 私の文学的フットノート) ‪聖人の制作になる諸名辞の‬ ‪なんと大きいことよ‬ ‪儒教言説で読み解く世界の‬ ‪なんと小さいこと ‪「朱子にあって道とは内なる道理であり、外なる秩序であり、人の内外を貫く規範である」「道路とい…

「世界史」という幻想

「世界史の構造」は戦争による解決の話で溢れるが、民主主義に言及されることが少ないと思います。私の印象だけでなく、この翻訳を読んだイギリスの評論家もそういう点を指摘した上で書評を書いていました。誤解と悪影響でか?言論界に、ナポレオン歴史修正…

思想史

表層とか言葉のことが言われてきたけれど、問題となってくるのは、いかに表層を為す平面の端から言語の端へ行くかということ。裏側と折り目、重なり合いと切断、帯が含む密度と筆跡、包摂されない余白。過去の思想家の「名」も「思想」も失われたとき、思想…