2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

天皇制のあり方

天皇制のあり方について男系か女系かという話ばかり?象徴天皇制の意味を考えるためには、国家と祭祀の問題について認識をもつことが大切。共和主義の理論をもっと考える自由がある

「戦前」は二度あった

「戦前」は二度あった。第二次世界大戦の前だけでなく、日露戦争の前を「戦前」と言っていた。三度目は、戦争ゲームのトランプ大統領が主催する歴史修正主義者たちの「戦前」なの?

‪‪「昭和の日」で思い出される「昭和」とは?ナショナリズムとアジア主義と沖縄問題

‪‪「昭和の日」で思い出される「昭和」は何だったのだろうか?「昭和とは何であったか」の目次を読むだけでも、なんか考えるヒントが見つかるかも。言説を読み解く三つのポイントは、ナショナリズムとアジア主義と沖縄問題である。‬ ‪序 反哲学的読書論 ー …

だれが『教育勅語』を語るのか

『教育勅語』の「天」は教育によって国家に意味を与えると読める。ここで臣民は国家の有機的部分をなす。さて「天」は「天」の意味をもつのは、国家が教育を介して「天」に意味を与える事実だけによる。しかしそれは無理というものだ。国家は国家自身にしか…

桑原武夫

「最近の学説によると...」と書いてある論文の内容は簡単ではないが、翻訳「百科全書」で、知識人が議論した政治学が初めて現れた革命前の時代を知ったのは、恐らく桑原武夫という人のおかげだろうと知った高校時代があった。戦後民主主義の尊敬が消滅したか…

映画を作った思想家達

「世界を見よ」はこれを「映画を見よ」と理解した時代があったのに、「映画」は「芸術」に入れて貰えないし、映画を作った思想家達が「思想史」のどの一頁も出てこないのは恥である

映画を作った思想家達

「世界を見よ」はこれを「映画を見よ」と理解した時代があったのに、「映画」は「芸術」に入れて貰えないし、映画を作った思想家達が「思想史」のどの一頁も出てこないのは恥である

思想

思想というのは無からの創造ではなく、先行する思想の構造に依拠する。依拠するものは依拠してこそ同一性を失う。思想史にとって過程だけだ。つまり構成と解体そして再構成の反復しかないのである

‪‪「弁名」ノート‬ No. 30 ( 私の文学的フットノート)

‪「命を知る」とは、天命を知るなり。つまり、「命を知る」とは、天命を知るこであるという。天の命ずる所如何(いか)なるかを謂うなり。天が我に命じたことが、いかなるかを知ることをいうのである。天命を知るとは天が自分に命じた課題を知ること、すなわち…

CONSTITUTION v.s.TRUMP

CONSTITUTION v.s.TRUMPとは、連邦裁判所とトランプとの対決の意。大統領は統合にこだわる。憲法は何も分裂させない。彼の同一性の言説が分裂を作ってしまう

フランス大統領選

娘はル・ペンの名を得る為には父を破門するだけで十分か?国民国家を作り直すといっても、二つの戦争によって、市民社会の破綻よりも先に破綻している。「極右」と名指したい心理が至る所に。そうならば話は簡単だ、怒りを示せばいいのだから。問題は、彼女…

ナショナリズムと普遍主義

‪ナショナリズムは国によって異なる内容をもつ。一見してアイルランドのナショナリズムは英国のナショナリズムと違う。アイルランドに憧れるといわれるスコットランドのナショナリズムとも違う。そしてナショナリズムはそれ自身との関係において同一ではない…

知識人と文化人

知識人というものは、国内ではゴダール映画に登場するような他惑星からやってきた「探偵」、海外へ出るときは前衛精神の「自分で決めた亡命」である。最近の文化人であることを望む者は、知識人に要請される孤児的批判性でなく父をさがす観光性を、グローバ…

「人間の近代」はいつ終焉するのか?

‪「画家は絵から心もちさがったところにいる。モデルに一瞥をあたえているところだ。あるいは、仕上げの筆を加えようとしているのかもしれない。だがもしかすると、最初のひと筆がまだおろされていないのかもしれない」。この「言葉と物」の冒頭における画期…

映画史と思想史‬

‪映画史と思想史‬ • 映画は思考の形式であり、映画の歴史に思考の歴史があると発見されたとき、映画史は思想史となる方向づけをもったのであった。時間は即ち記号。時間は同一のものがないと告げるように、記号は同一性の幻想を崩していく。そういう意味で、…

作品

預言者のようにこれかあれかと分けたがる'自然'を要求する批評からは評判がわるいでしょうが、Monde+ε-N et Monde+ε-N は、言語の端を意味しているつもりです。問題となっているのは、この思考の縁で、いかに、部分たちが全体との間に新しい関係をつくってい…

作品

これかあれかと分けたがる'自然さ'とそれがただ'内部'において権利づけられる'健全さ'を預言者のように?要求する批評からは評判がわるいでしょうが、たかだか作品の説明であります。Monde+ε-N et Monde+ε-N は、言語の端を意味しているつもりです。問題とな…

「弁名」ノート‬ No. 29 ( 私の文学的フットノート)

聖人の叡智と人の知について、『弁名』の徂徠は非連続性を導入した。徂徠は道『論語徴』などで子安氏の評釈によると、「聖とは作者の称」という定義にあるように、聖人とは「礼楽刑政」の道の制作者である。子安氏の評釈を読むと、「では何をもって聖人は道…

フランス大統領選

世の中は馬鹿しかいない。グローバル資本主義の無秩序に対して、それを推進した普遍主義の形を唱和し続ける馬鹿と、ファシズムの共感を隠しているかもしれぬナショナリストに秩序を期待する馬鹿である。私は第三の馬鹿だ。無秩序に対しては無秩序を以て抵抗…

トランプの後

‪トランプ大統領の出現を契機に、各国のナショナリスト候補者達に支持票がそれほど集まらなくなってきたという。ル・ペン候補も。極右翼の安部首相に対する支持増が際立っている‬ 安部内閣を支持しているのが6割近くもか。美しい国の教育勅語を「日本人」の…

‪トランプ大統領の出現を契機に、各国のナショナリスト候補者達に支持票がそれほど集まらなくなってきたという。ル・ペン候補も。極右翼の安部首相に対する支持増が際立っている‬

‪「アジア」はどう語られてきたか

‪「アジア」はどう語られてきたかという問題は、子供のときにオーストラリアから帰ってきた「わたし」はどう語れてきたのかというオブセッションにつかれた私においては、高校生のときから自覚していた問題なのであった。アイルランドとイギリスから帰ってき…

だれがNationalityを語るのか?それはいつ始まったのか?いつ終わるのか?

‪世界はNationalityで構成される集合体であるのか?Nationalityとはなにか、それをどう定義するかは思想史にかかわる厄介な問題である。イギリスは「普通の国」になろうとしている"Brexit"で、このNationalityの問題が出てきた。それは、独立国家としての存…

「もっと別の近代」を

江戸時代のだれが天皇を知っていたというのか?百人に一人ぐらいしか天皇の存在を知らなかったのに、ずっと天皇に依存してきて今日があるとおもっている。天皇は19世紀の明治維新が発明したのに。明治維新から、辛亥革命からしか、われわれはわれわれ自身が…

文化大革命は政治革命、だが文化大革命と呼ばれる理由は?

文化大革命は政治革命、だが文化大革命と呼ばれる理由は?武士は文化をもたないように農民も自身を表現する文化をもたない。毛沢東は農民に仮託して文化権力を解体しようとしたか

古学

‪「古」には誇り高いものがあったが「今」のダメさをいう言説を最初に発見した人は、2500年前の孔子である。ネット時代から初まったのではなく、いつの時代にもこの通りのことが‬...‪ さて、「古」と比べると「今」はダメだと言っているだけならば、「今」の…

溝口の映画

溝口監督が描く商人像はそれほど面白くないとおもっている、それとは正反対の商人像を描いた歴史家の網野が評価するようには。いまは、寧ろ、溝口の武士像の表現に注意しなければいけないとおもっている。「平清盛」では、何者か分からぬ者達の寺社貴族の超…

作品

作品の名に値するようなテーマの存在を説明するのが苦手ですが、何も頼らずに読めるかというとそれはあり得ないという問題がありますね、この問題を考えています。例えば、ヨーロッパ語で書いたヨーロッパの近代を読むときは、それを考えるフレームが必要で…

『童子問』とは何か

‪『童子問』とはなにか‬ ‪中世の形而上学的存在論が終焉した時代に成り立ってくる、近代(近世)における経験知の舞台から、復古の宇宙論的教説が批判されることになった。『童子問』では、伊藤仁斎が自らを童子(初学者)の立場において、過去の自分と対話を行…

だれが博物学を語ったのか?

‪‪‪ 「このように配置され、このように理解された博物学は、物と言語(ランガージュ)とがともに表象に依存することをその成立条件としている。しかし、博物学になすべき仕事があるのは、物と言語(ランガージュ)とが切り離されているからにほかならい。したが…