2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
朝日新聞を擁護する アジアの人々のまえで戦争責任をみとめて戦争を終わらせるという目的があるから、朝日新聞の慰安婦にたいする取り組みがあり、やはりこの意志を中心に事柄をよく考えなければなりません。そのうえでなぜ間違ったのかを検討すべきだとおも…
方法としての「歎異抄」 - 子安宣邦「歎異抄の近代」の感想文 (本多敬)1、方法としての「歎異抄」 世界資本主義の誕生は12世紀に遡る。富の蓄積は教会に。逆に貧困の進めが貴族に大流行した。聖書の字面から貧困を学んだフランシスコは、平等を説くマルキシ…
なぜファシズムは繰り返されるのか? 資本主義体制は商品世界があるのか?たしかに「商品」世界はあるけれど、「資本論」の冒頭でいうようにそれほど、永遠としてある全体性としての商品「世界」があるのだろうか?(諸商品のコンパクトな集積、集合体のよう…
国産の'心神'と名乗る戦闘機のグロテスクな光景には全く言葉もありません。そもそも、世界一豊かなアメリカの国益に沿うために世界の最も貧困な諸地域の人々を容赦なく爆撃してやまない、そんなたたかう国家の「心」の中には、どんな'神'もいないと思います…
「第三批判」の問題とはなにか? カントの「判断力批判」は第三批判といわれる。「悟性」はその先天的原理によって自然概念を基礎づけ、一方「理性」はその先天的原理によって自由概念を基礎づけたのである。「悟性」と「理性」、この両者の認識能力の中間に…
'自分たちがなにをやっているのか もはや誰もわからなくなっていた' 敗戦記念日 小泉元首相は「このおれにも信教の自由がある」と、憲法上の信教の自由を濫用したのは、もっぱら靖国参拝が自分の「ココロの問題」として考えていたからでした。こうして靖国神…
もし、Deleuze&Guattari 「アンチ・オイディプス 」('Anti-Oedipus' ) がまだ抵抗の書物として役立つとしたら、どの一文が一番大切かと問われれば、私はこの一文を指します。 「オイディプスはまさに極限であるが、しかし置き換えられた極限であり、いまやそ…
え?十代と二十代の境目が一生を決めるほど大切なの?いまごろそんなことをいわれても、もう超手遅れですわ (笑)。思い出すと、退屈な高校時代。唯一活発だったときは、旧図書館の教室にあった本箱の「世界」バックナンバーを読みあさったときだったが、中で…
三木清を称える ー死を徹底的に観念化する世界思想性から疎外されている日本人の限界をみた滝沢ー西田の「弥陀本願」は、超越者を侵犯していくために必要とされた超越者の思想的な措定であった。その措定は、日本の土着的な汎神論的自然観とは鋭く対立した。…
二十代のときは、経験もあり色々と考えているはずの年上の人々が寡黙なのに気がつきました。なぜだろうか?さて順番通り自分がその年上になると、経験が少ないから考えるのが難しい年下の人々には、一番大切なことだけを確実に言い伝えておこうかと思い、ど…
1918年は、シュペングラーSpengler [西洋の没落」(第一巻) 刊行の年。この十年代から十九世紀が終わり二十世紀が始まるとされるが、渡辺一民氏「二十世紀精神史」も、1910年代のヨーロッパと大正の日本の比較からスタートした。1910年代といえば、この時代…
「世界史」好きをいじめちゃえ! 「世界史」というのは本当に危険だね。たとえば、外国の学校では、「古代」から語り始めて「近代」に至る「世界史」の科目は、存在しないという事実をおさえておいたほうがよさそう。ところが(文部省にとって常に都合よく)日…
安倍内閣の個別具体的な政策を評価しないが、安倍内閣に国民の50%という高支持率があるとすれば、このシステムは、フィードバック制御が故障しているのか、あるいはまた、非常に単純なことですけど考えておかなければならないポイントとして、(システム) 自…
運動としての、原初のテクスト最初に、誰も言わなかった少し変わったことを「論語」について言いますと、この原初のテクストは運動です。無限の速さと遅さをもっています。象徴的にいうと、そのコンパクトによく統御された言葉は常に、彗星の如くあまりに速…
政治は政治、文学は文学? ジョイス研究者に限らず、海外文学に寄生してきた日本の文化人達は、ジョイスがいかに現代のアイルランドを描く上で古代イスラエルのオリエンタリズムを必要としたかを知っているのに、パレスチナ問題に沈黙しています。これと同様…