2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
聖徳記念絵画館では、「五箇条御誓文」、「江戸開城談判」、「即位礼」、「神宮親謁」、「廃藩置県」、「岩倉大使欧米派遣」といった壁画のあとに、21番目の「大嘗祭」の壁画(1871)がくる。「靖國神社行幸」の壁画(1895)は64番目である。オフィシャルガイド…
至上なものは卑近なものにある。それはどういう意味か?至上なものが君主から国家へ移る近代に、人間は国家の位置をもつ。そこで客体の側の自らをみる主体の構造が成り立ったのである。しかし至上なものが卑近なものを住処とすることは、至上なものとの同一…
気になったことだけれど、はずしてはならないという能の仮面。外したら、舞台に見えている集まってきた音楽の粒子たちを仮面にしているその仮面をどうやって聴くのかしら?
One cannot know that which is not - that is impossible - nor utter it ; for it is the same thing that can be thought, that is https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10217362326987745&set=a.10204437539556137&type=3 One cannot know that w…
その時代その時代の要請に答える形で映画を作ってきた、ゴダール最後の野心は、ヨーロッパ文明を支えた形而上学と一神教との関係を、グローバル資本主義に抵抗する他者からの問題提起に答える形に変えていくことじゃないだろうか。そのために要請されている…
言語は思考を規定すると言われる。天下のものである水へのアクセスを所有することの意味はなにか?奪われているのは、所有化できない水へのアクセスだけか?言葉に定位する共同体の思考の天下的あり方も損傷を加えられようとしている。もっと問題は、近代…
映画のなかでしか見たことがないけれど、ニューヨークの自由の女神像はどこにも属するがどこの部分とならないものの象徴。最近床屋さんで教えてもらって知ったのだが、自由が丘駅前の広場にも、ひっそり立っている自由の女神像があった。自由が丘も戦災で荒…
「東京オリンピック」はいらない。「固有の領土」もいらない。「大阪万博」もいらない マルクスの人類史的視点から語る視点を、アリストテレスに遡る共同体の倫理学に置き換えることの問題は何か?人類史の視点がなければ、国家を批判的に相対化する究極の…
グローバル資本主義の時代の帝国は、軍事力支配の帝国主義と同じでないといわれる。帝国は経済と文化の力を以って支配する国家なのである。だけれど、帝国と帝国主義の間の差異に意味がなくなる決定的な境界線がある筈だが、軍事支配の不在によって、帝国の…
植民地の作家が成し遂げた近代文学の勝利は、植民地を持たなければその国はゼロに等しいことを教えた。近代芸術は獲得するために失う。つまり何かを獲得する為に伝統を失う。今日何かは原理主義ナショナリズム、愛国者の国家という宗教かもしれない。近代の…
ゴダールは『右側に気をつけろ』でポピュリスムの問題を議論している。歴史は自ら編集するという『映画史』では歴史修正主義の問題を考えている。と同時に、そこで原理主義の他の道がないとする言説も批判していた。21世紀からはグローバル資本主義の問題を…
『アンチ・オイディプス』のスピノザ論を読むまで身体は存在しなかった。身体の言説が存在するから身体が存在することになった。属性(身体)は実体=本質を構成しても、属性(身体)は本質ではないという。神=実体=本質は内部化できない(主体の内部に精神化でき…
結局書くことは資本化されたことがなかった。資本主義は文盲であるからだいう見方もある。その意味は何だろうか?『XXウイ紀』でも何でもいいのだけれど、これから書こうとするときに、漢字のおかげで考えることができるのだから、漢字で書く意味が明らかに…
ポストモダンの時代に一神教を考える意味はなにか? No.3 『弁名』の荻生徂徠の一文を読むと、仁斎論が確立した物の見方のなかでそれとは異なる物の見方をしているのが理解できます。天から人間の側に奪われた「心」を天にかえす視点のことは子安先生が強調…
ウイットゲンシュタインがアイルランドに滞在して書いた文(『探求2』)。これを読むと、漢文の「風景」のことではないかとおもったりしている。朱子『鬼神論』とそれを読む江戸思想こそ、「いまだに解明を待ち望んでる」。まさにそうなんだ。だけれど、明治…
愚かにも、空気が抜けていたらしい。自転車をこいだ脚が痛くて中々眠れない。敗戦後思想が生まれなくなった理由でも考えたら、そのうち眠くなるだろう。漢字だけが日本人に思考させるのか?そう考えてみよう。ポストモダンの時代にあえて「漢字だけが」を考…
言語は言語が存在するから存在するんじゃないんだ。言語の言説が存在するから言語が存在するという。『ケルズの書』に投射された『ユリシーズ』の言語をめぐる論争を、『フィネガンズウェイク』は、起源なき迷宮(バベルの塔)のなかでその内部に沿って、…
英離脱Brexitはうまくいきそうにもない根本の理由の一つに、イギリスが1998年のベルファスト合意 (The Good Friday Agreement )を永久にまもらなくてはいけないことによる。本来はアイルランドの地域紛争を解決するこの合意がイギリス全体を規定してしま…
『映画史』の神話を天のリア王のを以て再構成した平面は、一神教的な構成なのである。ゴダールは映画と一神教は事実にもとづかないという。あえて映画を一神教のとして再構成する視点は、ポストモダンのへ行く時代においてどんな意味をもつのかを問うた。…
夢の中で荻生徂徠がわたしに、「そこに漢字が書いてあるか?」ときく。 と、そのとき私は漢字を見たのはどうしてなのか?本当にそこに漢字があることを確かめたかったからだろうか? だけどこのようにいちいち見なければならないとしたら、東アジア漢字文化…
近代の始まりが、原初的テクストにおいて列挙されたものの分けられる場所である<なかで>を不可能にすることによって、列挙される<と>を崩壊させてしまう。ここから、<と>は言語のなかの未知数と成る。崩壊はおどろおどろしい境界とは無関係で、理の言語的存…
新オペラ座のシェーンベルク「モーゼとアロン」をみたときは、この舞台で何が問題とされようとしているのか正直わからなかった。2018年の現在、オペラをみながら、砂漠を舞台とした戦争、敗戦の度に多神教に偽装したであろう一神教のあり方を考えていた自分…
どんな本を読んでもかまわない。何を読むかは自由だ。だけどもしあの大学の教授たちが根本的なことを学生に考えさせることができたら学生達はああいう本を買わないだろうと思う。そもそも現在の教授が根本的なことを考えたことがないのかもしれない。 お前は…
問題提起; ポストモダンの多神教の時代に、一神教のあり方を考えることにどんな意味があるのだろうか? • 英国のヒューマニズム批判の保守派論客だったけど、啓蒙主義の近代の無神論は一神教を否認するが、自覚なく一神教的な考え方ーこのとき自らの一神教…
「英離脱、なお険しい道」(朝日新聞)と伝えてくるけどね、険しくない道はない。物事はコインのように表と裏があるから、道も両方を見ないと。私は英離脱に反対だが、同時に、喋る内容は別として、今迄喋らなかった人たちが喋りはじめたという動きを私は見…
ゴダール「あなたがたは映画作家であるよりは作家なんだが、それでも、映画作家と対等に映画をつくることに成功した。しかも、映画の世界から締め出されていた。あなたがたはわれわれが映画を信じるのを助けてくれたんだけど」 デュラス「書くことの原則…
ソポクレースΣοφοκλῆςの『コロノスのオイディプス』(Οἰδίπους ἐπὶ Κολωνῷ)に言及して、「オイディプスの逃走と(国内)亡命が示す純粋な線と一体化する」と分析したD&Gの一文。(「線」というのは、言説空間をあえて滑らかな空間と考えてみたらどういうことが…
歴史発見クイズじゃないけど、イギリスの裁判は長い歴史がある。人々はよい判決をだす知恵ある裁判官をさがして裁判を依頼した時代があった。裁判官の間で他よりもよりよい判決を出そうと努力したというんだね。時代は違うが、裁判というのは何が法であるか…
ゴールドベルグ変奏曲。凍った大地を包摂する魂の音。PIANO WOMANが音たちを一つ一つ、天に逃がす。そして大地とともに最後に残ったひとつの音。それはひとのやさしさ。
言論の自由の尊重からファシズムの語の濫用を慎むべき所を、敢えて映画監督はトランプを“ナチス”(21世型ファシズム)と呼ぶのはこの語を使わなければ伝えられないことがあるからかだろうね。トランプは結果であるという。みんなが自分たちは抑圧されていると…