2016-12-25から1日間の記事一覧

二つの内部

‪‪他を必要としない内部と、他に依拠する内部とがある。この対立しあう二つの内部を切り離してはいけない。後者の内部を排する形で、前者の側において無理に統合すると、包摂しかみえてこない‬。さて映画というのは、誰がみても自己同一性なきポピュリスムの…

ジャン=リュック・ゴダールの世界 No.46

映画は世の中をまもってきた、現在の問題は映画がなくなってしまったことだ、というようなことをゴダールは繰り返し言うのであるが、彼にとって映画とは道の学びと等価であることを理解した上でこの言葉の意味が明らかになる。現代の世界は、安倍自民党の日…

カントとハイデガー

ヘーゲルとマルクスはカントの後に、精神と労働の語彙で語られるモノの思弁哲学を再構成した。これを批判する二つの知がある。その一つは、博識と経験知と理念の「カントへ帰れ」「私は市民として話す」だ。フーコの方向だね。もう一つの知は、私の不十分な…

仁斎と共に学ぶ論語塾

「天命」(李氏第十六第八章)を注釈した仁斎の言葉に躓くという(論語塾)。「天には必然の理があり人には自取の道がある。天は善を作すものに百の祥いを降し、不善を作すものに百の殃いを降す」(子安訳)。果たしてこれは真か偽か?読み手は、真偽を超えて、「…