2018-03-31から1日間の記事一覧

『言葉と物』

‪東京演劇アンサンブルの納会で同席したときだったと思うのだが、「1960年代に『言葉と物』はフーコが四十代のときに書いて、僕が三十代のときに翻訳した。いま五十代になった本多くんが読んでいる」、と、渡辺一民氏から言われたとき、嫌なことを言うなあと…

「これからの教養」を問う

‪これからの世界、これからの教養、は、多様体の方向を訴えた八〇年代の響きがある。これから何とかしなければならないとする危機感から言われる言葉だろう。問題は、八〇年代のように、再び、明治の漢語「国民」の設計通りに、国に民がくっつきすぎた「公」…