これでもかこれでもかと、アメリカのマスコミが繰り出す、トランプの強烈な映像をみるたびにおもうこと

これでもかこれでもかと、アメリカのマスコミが繰り出す、共和党の大統領候補者トランプの強烈な映像をみるたびに、ミッキーマウスの世界からきたひとというよりは、ベーコンの世界からきたひとですよね。トランプみたいのがでてくると、対抗するためには、安倍ぐらいcrazyな首相じゃなくては駄目なんじゃないかという感じで、危険と感じていながらなんとなく支持してしまう人々がこの先増えるかとおもうと、本当に嫌になります。違憲的安保体制の日本の現実...さて、トランプは、日本に核を持たせるからおまえたちが好きなように戦争をやれ、アメリカ人を巻き込むな、グッドラック!などと言っていますが、この無茶苦茶なメッセージをあえて合理的に読み解くと、アメリカは全世界においている軍事力をキープすることが財政的に困難になってきたということなのでしょう。しかし他方で、ここ数年以内に、アメリカ軍による中近東への本格的な大空爆の可能性のことがいわれています。トランプは戦争反対を表明していますが、この男は中近東を米国の植民地化にすれば戦争を回避できるのだと言っていて、そのためには戦争を必要とするというわけでしょう?ロンドンのアルジェリアから亡命してきたアラブ人が単刀直入に問うてきた言葉が思い出されます。「なぜそんなに中近東を支配したいのか?資源なのか?」。そのとき、空爆を受けることになる住民たちは、アメリカ軍とそれに協力する自衛隊の行動を、「必要らしい」「任務だから」「仕方ないから」として爆撃する側のわたしたちに都合よく考えてくれるかどうかです。陰険にも、隠された戦争という形態になるのでしょうからそんな倫理的問題も考えにくくなるのでしょうが。1990年代から言われ始めた帝国と帝国主義の区別も怪しくなってきましたか。なにか、現在についてとらえた決定的な言葉が無いのですけれども、汝自身を知れ、汝自身を読め、という言葉をおもいます。アメリカのために同じアジア人を空爆する汝自身を知れ、汝自身を読め、ということ。