古本屋の前の箱(’二百円’)の中をのぞいたらこれがあった。1916年に書かれた本で、脱神話化の方向で、「文学に現れたる我が国民思想」を研究した本である。(新右翼の国民運動として国民会議が勢いを得ている)現在、読み直されなければならないものだとおもう

古本屋の前の箱(’二百円’)の中をのぞいたらこれがあった。1916年に書かれた本で、脱神話化の方向で、「文学に現れたる我が国民思想」を研究した本である。(新右翼の国民運動として国民会議が勢いを得ている)現在、読み直されなければならないものだとおもう。「神代史は官府もしくは宮廷の制作物であって国民の物語ではなく、初めから文字に書かれたものであって伝承したものではない。従って又知識の産物であって、詩として成立したものではなく、特殊の目的を有って作られたものでって、自然に成り立った国民生活の表象、国民精神の結晶ではない。これは其の作者が官府で、その目的が皇室の由来を説くためであったからである。又此の物語は支那の文字で書かれたものであるから、其れを読み得るものもやはり少数の貴族のみであった。だから神代史は、其の作られた事情からいっても形の上からいっても、どこまでも貴族的性質を有っている。」

 
本多 敬さんの写真