‪アルベルト・ジャコメッテイ

‪アルベルト・ジャコメッテイによる彫刻作品ー羽根を広げた鳥?木の枝?ジグザグ線?ーはどうして、サルトル存在と無」(ガリマール出版社)の表紙に使われているのだろうか?ロンドン時代からの長年の疑問である。今回、ジャコメッテイは最初の頃セザンヌを追っていたことを美術館の展示で知った。セザンヌからの影響のもとにセザンヌのように描いたグレー色に覆われた絵を見たのである。ジャコメッテイのスイスでも感じられなかったものを、ここで感じた。束の間だけど、ジャコメッテイと共に、フレーム(構造)の端に立って外部を見るような気持ちになったものだ。だからといって長年の疑問がきっぱり解かれたわけではないのだけれど。明日はマルセイユに戻り飛行機でパリへ行く。フランスの旅が終わる。‬