反省 ?

小学校六年生のときにつくらされたのですが、反省するために書くけじめノートというものがありました。「あなたはけじめがない。けじめをノートに書きなさい!」と言われて、ノート全部使ってですね、「けじめ、けじめ...」の言葉を埋め尽くしたら、翌日それを見た先生はもう何も言わなくなりました。はりきって写経のつもりだったのに、喜んでもらおうと思っていたのに、反省の達人になったとおもったのに、けじめのないノート、になってしまいました。二十歳のときでしたか、反省の意味をかんがようとおもって、哲学の反省について説いた本、ヘーゲルの本を開いてみたのです。と、反省が展開しているのは、同じ概念をひたすら繰り返しているだけの無内容じゃないですか。ああこれならばかつてのけじめノートとおなじだ、わたしの反省の仕方でよかったと安心しました...なにか?