ミルトン『失楽園』

‪ミルトン『失楽園』は、アレゴリーとして読む必然がない。イギリスの時代背景を読むとる必要がないとする意見もある。ミルトンは、シェークスピア的意味での悲劇的リアリズムの近代を以て、自身への問いー私は何者かーを普遍的に確立した。このことをはっきりと呈示できた。人間とは状態Xの関数である、と。ここから、ミルトンは、超越界の天使と神々に対して「自由に喋らせてくれ」とたたかいを挑むキャラクターをつくりだしたのである‬。その言葉が何を意味しているのかわからないが、「客観」をいわなければやっていけなくなったのだろう、その言葉によって今日の若い女性達が訴える生き方のことをおもう