カズオ・イシグロ

‪主人に尽くす執事の姿に英国貴族に従属する全階級が表現されている、カズオ・イシグロの原作の映画化「日の名残り」は、アイルランドに行って初めて理解できた。後にフリールがこの点を言及している文を読んだ。人が人としてあるために何が要請されるのかを問いかけている。この問題は現在の日本人の問題だと思う‬。


‪イシグロ・カジオのノーベル文学賞受賞は、この二十年間金融のことしか考えられなかった英国民に他のことを考える人間が存在することを知らせることになるだろう。ラッセルとは異なり、最近のノーベル文学賞作家は多様である。シェーマス・ヒーニーは北アイルランドの詩人、ハロルド・ピンタはポーランドユダヤ系の劇作家‬