‪フーコの「混在郷 (hétérotopie エテロトピー)」とは何か?‬

‪「混在郷 (hétérotopie エテロトピー)」とは何か?‬


‪フーコの造語。utopia (ユートピア)との類比から作られている。すなわち、utopiaは、語源的にはギリシャ語の「ないこと」をあらわす ou と 「場所」をあらわす topos から出来ているが、ここでは ou のかわりに、「異質的なものを含む」の意の hétéroclite の hétéro がおかれているわけで、「それ自体のうちにいくつもの異質な要素を含む場所」の意味を付与されている。(渡辺一民 共訳 『言葉と物』の事項索引より)‬


‪「混在郷 (hétérotopie エテロトピー)」とは何か?‬この言葉は、「それ自体のうちにいくつもの異質な要素を含む場所」の意味をフーコによって付与されている。たとえば、文化的にいわれる「いくつもの日本」ではなく、「いくつものの異日本」(子安)のほうが、エテロトピー的であるのは政治的だからである。政治的であるとは何かが問われる。「それ自体のうちにいくつもの異質な要素を含む場所」に、他者が行う一国知に対する批判が保たれていることが要請される、と、わたしはおもっているのだけれど