読書感想文の十代

‪読書感想文の十代とはなにか?高校生にとっての「国語」の教科書は、特別なもので、多分いまもそういう感じだとおもいますが、精神の形成にとって不可避的にあるのだろうと考えています。文学を読む課題が与えられることが特別なことなのです。なぜ読めないのかを考えはじめる精神を意識しますよね。怠惰にみえる精神の膿が意味の形成を殺戮するのか、あるいは単なる無気力か?もしかして文学のほうが読む人の抵抗のある種の形態を読むのか? 世界の文学化ともいうべき「読書」+ 遥るか無限の距離を越えていきなりやってくる「感想」+ 饒舌に語れば語るほど隠蔽された疎外が深まる「文」。読書感想文とはなにか?だれがそれを書くのか?<読書感想文>問題を構成する問題について私自身がどうだったかわかりません。教科書は使いませんでしたが、教える立場になったときも益々わからなくなりました。