朝日新聞を擁護する

朝日新聞を擁護する

アジアの人々のまえで戦争責任をみとめて戦争を終わらせるという目的があるから、朝日新聞慰安婦にたいする取り組みがあり、やはりこの意志を中心に事柄をよく考えなければなりません。そのうえでなぜ間違ったのかを検討すべきだとおもいます。一方朝日新聞をいつまでも非難する人は、戦争を終わらせる意志があるのですか?いつまでアジアとたたかっているつもりなのですか?欧米が国家が関与した奴隷売買・強制的な奴隷労働は19世紀後半に終わったにもかかわらず(イギリスなど民間レベルでは第一次大戦まで続きました)、日本では1945年まで続いたということは、憲法の前文に書き加えるべきほどの重大な歴史です。ところが、日本軍の慰安婦の存在をみとめないかぎりは、21世紀の現在まで、国家が奴隷売買・強制的な奴隷労働に関与した事実の隠ぺいに協力しているという意味で、国の性奴隷の犯罪は終わっているとはいえません。つまり国家の犯罪は現在進行形ということです。また戦争責任をみとめない点で、戦争も終わらないということを意味していることもあります。報道というのは、間違いを犯しても、真実にアプローチしていくプロセスであることもたしかです。さらにアジアの人々の前で戦争責任を認めて戦争を終わらせるという目的に沿って、困難慰安婦問題の取組みがある場合には、この新聞の目的を無視して、報道の間違いについて絡みとられていくだけでは、絶対的になにかが足りないでしょう。