悪口を言い合って争っている場合じゃない!下の世代と上の世代の連帯が必要!!

悪口を言い合って争っている場合じゃない!
下の世代と上の世代の連帯が必要!!

アベノミクスに期待する下の世代は、(上の世代ほどには)資本主義の体系を認識しこれを批判することがないのですが、そのかわりに、(社会民主主義の危機に無関心な上の世代が無頓着な)ファシズム的管理と監視に敏感であります。(なんといっても生まれてきたときからビデオで撮影され続けてきた生まれたときからの囚人ですから、理屈抜きの身体感覚でなにが自由でなにが不自由なのか感じる力があります。) ファシズムに抵抗するために、下と上の両者の連帯の可能性があるとすれば、それは、つぎのこの二点の認識をどれだけ共有できるかにかかっているとおもいます。つまり問題のファシズムは、(1) 市場を中心とした資本主義を条件とすること、いいかえれば資本主義の内部からしか生まれてこないこと、且つ、(2) 国際的協調性を欠いた日本の貿易黒字と米国の貿易赤字のように他国と競争する<一国>社会民主主義から連続的に現れてくるということ。とくにこの<一国>社会民主主義のもとにマイノリティーに対する同化的圧力が起きます。(1)と(2)を整理すると、ファシズムは、大きな国家である社会民主主義国家から、権威的な全体主義国家を経て、外国貿易と戦争と戦争経済に過度に依存する小さな国家への移行の過程に現れるということです。トッドの意見とは異なり、国の教育が高くともファシズムの同一化の暴力を抑えられなくなるというのが私の見解です。ファシズムで生存がゆるされなくなるのは、排除されていくマイノリティーだけではありません。誰もが排除される、排除のために排除するシステムですから。スケープゴートの政治に行く大衆も、他との接触によって豊かに育つ文化が拒まれ、他と競争するだけの動物的な次元でしか生存できなくなるということも