新井白石は江戸中期の儒学者

新井白石は17歳の時に中江藤樹の「翁問答」を読んで以来、儒学に志してという。ヨーロッパの17世紀、18世紀、19世紀はそれぞれの違いがそれなりにきちんと区別がつくのに、江戸中期(18世紀)の儒学者といわれてもよくわからないというのはほんとうに恥ずかしく情けないことだ。17歳の時に中江藤樹の本を読んだと解説にあったから、これは考えるヒントになる。「折たく柴の記」は、白石の非公開の自叙伝ともいうべきものらしいが、朝鮮通信使の待遇簡素化、貨幣改革論、長崎貿易の刷新にかんすることについて書いている。18世紀というと、他に、荻生徂徠がいた。解体新書の蘭学国学本居宣長、と色々な学問が出てくるところが、17世紀の伊藤仁斎中江藤樹貝原益軒儒者たちの時代と違うところだという。

 
本多 敬さんの写真