In praise of the revival of Irish literature アイルランド文学を称える

In praise of the revival of Irish literature
アイルランド文学を称える

ダブリン時代、ミルトン・シングを勉強する夏合宿で、スウェ―デンからやって来たお兄さんと知り合った。演劇を研究しているが、昔ロックをやっていたというだけあって反骨で皮肉屋さん。アイルランドはコミュニティーセンスなくしては生きていけぬ社会だ。合宿の場でもどうしても孤立することになった。まわりにひとがこない。が、ある晩、祖父がアイルランドから来たと打ち明けた。それから毎日、女性達に囲まれることになった。アイルランドの劇作家ミルトン・シングは音楽の時代があったらしい。シングは本当に音楽に関心があったかどうかわからないが、トリ二ティー・カレッジに学ぶサミュエル・ベケットと同じ支配階級の生まれだったので、そこから落ちこぼれるためには音楽家になるのがもっとも近道と考えたようだ。作家は現在ならばロック歌手になっていたかも。音楽が文学に先行していたのだ

 
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