ゴダール『『アルファヴィル』(1965)

‪2019年の現在、ゴダールの『『アルファヴィル』(1965)はもはや思考できない映画となっているのはどうしてなのか?探偵レミー・コーションからみると、所有できない華々しい過去が蘇ることがない忘却の墓にのほうに断片化していくアンナ・カリーナ言葉ーOui かNonしか無いーに指示する力も意味する力もなくできなくなってきたからなのか?探偵はエレベーターで上昇していくとき、詩人的観察を以って、天の詩がなければ至上なものに依拠することができないし、外部なき国家悪を超えるものを卑近の地上世界に制作することもできないということを伝えるのである。‬

‪ 50年代の映画から来たようなどこの国の話か曖昧なコスモポリタンの暗闇。『アルファヴィル』のそんな世界に浸ろうと深く腰かけていたら、1メートル横で照らされることなく暗闇の中で静かに立っている一人が数十名の観客に向かって映画を紹介し始めた。時々ダブリンに来るらしい。「美しい映画」とたたえていたのはアンナ・カリーナ

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