2015-10-17から1日間の記事一覧

まだテクスト論にできる仕事があるのか?ー 搾取に抵抗する人々を非政治化してしまう文化論に対する批判として、また人々が語る自由を奪うナショナリズムを相対化する視点として、形式の問題を問うテクスト論の意義が重要でありつづけている

まだテクスト論にできる仕事があるのか? 「オリエンタリズム」のサィードによると、オリエンタリズムは実体ではありません。オリエンタリズムは言語にすむ、ヨーロッパのオリエンタル的観念の構成物なのです。同様に、国家はどこに存在するのか?「想像の共…

「ラスト・エンペラー」からはじまった事柄

坂本龍一の音楽は素晴らしいなあ。なかでも、Rain (I want a divorce) が好きでした。1987年のこの映画について、筑紫哲也はラストエンペラーとは昭和天皇のことだと指摘し、手塚治虫はオリエンタリズムだと苦言を呈します。柄谷行人は外部の問題を考えたと…